【公式映像脚本】『彼が箱のクッキーだけをほめたのはなぜなのか?』
キャッチコピー:恋人同士の忍と陸
■ 登場人物
・吉田 忍(結婚のお祝いにクッキーを焼いた女性)
・池田 陸(手作りを安っぽいと決めつける男性)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(4秒)
ト書き:夜の忍の部屋。結婚を祝うつもりだった忍の前で、陸が皿のクッキーを見下す。箱は閉じた状態で卓上にある。
テロップ:[恋人同士の忍と陸]
池田 陸「結婚? 無理。手作りは安っぽい。」
◆ s02(5.5秒)
ト書き:忍が、結婚を祝うため自分で焼いたクッキーだと説明する。皿には先が少し焦げたハート形が並ぶ。
テロップ:[夜・忍の部屋]
吉田 忍「結婚のお祝いに、私が焼いたのに。」
◆ s03(5.5秒)
ト書き:陸は食べもせず、皿の焦げたハートをばかにする。焦げた先端が伏線として見える。
池田 陸「この焦げたハート、見た目が貧乏くさい。」
◆ s04(5.5秒)
ト書き:忍が卓上の箱のふたを開いて陸へ押す。中にも同じ焦げたハート形があるが、陸は箱を見て表情を変える。忍は店で買ったとは言わない。
吉田 忍「じゃあ、箱のほうも食べて。」
◆ s05(5.5秒)
ト書き:陸は箱から取ったクッキーをひと口食べ、店の高い物だと思い込んでほめる。残りのクッキーは皿と箱にある。
池田 陸「こういう高い店のなら、結婚できる。」
◆ s06(5.5秒)
ト書き:忍が箱によって味の評価まで変わるのか確かめる。陸は食べかけの一枚を持ったまま。
吉田 忍「皿のはだめで、箱のならおいしいの?」
◆ s07(5.5秒)
ト書き:陸は忍の手作りとは違うと言い切る。そのあと、持っていた一枚の残りを食べ終える。
池田 陸「当たり前。高い店のは、お前のとは違う。」
◆ s08(5.5秒)
ト書き:忍が皿と箱を並べる。どちらにも同じ焦げたハート形がある。両方とも忍の手作りだと明かされ、陸の笑みが消える。
吉田 忍「どっちも、私が焼いたクッキー。」
◆ s09(5.5秒)
ト書き:感動の山: 忍が結婚を断り、別れを告げる。決め台詞は一行だけ。冒頭三・五秒以内で言い終え、そのあと二秒は無言でまっすぐ陸を見る。音楽は無言の間に盛り上がる。
吉田 忍「箱で決める人とは結婚しない。別れましょう。」
◆ s10(5.5秒)
ト書き:忍は箱を自分の手元へ戻す。陸は目を伏せ、別れを受け入れる。忍は箱から一枚取って食べる。結婚をやめて別れたことをテロップでも示し、忍の穏やかな顔で閉じる。
テロップ:[結婚はやめて、二人は別れた。]
池田 陸「わかった。別れよう。」