【公式映像脚本】『家族のしるしは、合鍵でした』
キャッチコピー:血だけで決める?
■ 登場人物
・真帆(stepdaughter)
・健一(stepfather and shopkeeper)
・拓(his biological son)
■ 本編カット割り台本
【シーン scene1】
◆ s01(3秒)
ト書き:健一が持つ店の合鍵を、画面外の拓だけへ差し出す。真帆は使い込んだ作業エプロンを持ち、その手元を見ている。まだ店の合鍵は渡さない。
テロップ:[血だけで決める?]
テロップ:[店主で父の健一]
テロップ:[妻の連れ子・真帆には聞かず]
健一「実の息子の拓に、店を継いでほしい。」
◆ s02(5秒)
ト書き:健一は店の合鍵を持ったまま拓へ差し出し続け、真帆へ目を向ける。真帆は使い込んだ作業エプロンを持っている。
テロップ:[真帆も十年働いた。気持ちは聞かれていない]
テロップ:[店の合鍵は、店の戸を開ける物]
テロップ:[家族のしるしは、合鍵でした]
健一「真帆も十年、働いてくれたが……。」
◆ s03(4秒)
ト書き:真帆が使い込んだ作業エプロンを握り、十年働いてきた自分への扱いを問う。まだ店を継ぎたいという願いは言わない。
真帆「健一さん、私の十年は、何だったの。」
◆ s04(6秒)
ト書き:拓が、実の息子にだけ差し出された店の合鍵を受け取り、すぐ作業台に置く。血のつながりだけで決めることへ先に反対し、「二人の気持ちを聞いて」と求める。真帆へ譲る動作ではない。
テロップ:[健一の実の息子・拓]
拓「実の息子だからって決めないで。二人の気持ちを聞いて。」
◆ s05(4秒)
ト書き:健一が作業台から店の合鍵を拾い、持ったまま拓へ差し出し直す。
健一「使い方は、これから覚えればいい。」
◆ s06(5秒)
ト書き:拓は店を継ぎたいか聞かれていないと伝える。店の合鍵は画面外の健一が持ったままで、真帆は使い込んだ作業エプロンを持っている。
拓「継ぎたいか、一度も聞かれてない。」
◆ s07(5秒)
ト書き:真帆も気持ちを聞かれていなかったと伝え、十年使ってきた同じ作業エプロンを作業台に広げる。
真帆「私にも、聞いてくれなかった。」
◆ s08(4秒)
ト書き:健一が、作業台に広げられた作業エプロンの擦れた端を空いている手で触る。もう一方の手には店の合鍵を持っている。
健一「真帆には、負担かと思って。」
◆ s09(5秒)
ト書き:真帆が使い込んだ作業エプロンを見て十年の仕事を振り返り、「私も、この店を継ぎたい。」と願いを明言する。健一の空いている手に静かに触れる。願いを伝える積み上げであり、ここでは決着にしない。
真帆「この作業エプロンで十年。私も、この店を継ぎたい。」
◆ s10(5秒)
ト書き:拓が健一から店の合鍵を受け取り、家族の間の作業台に置く。真帆への提案をするだけで、手渡しや正式な後継ぎの決定はしない。
拓「店を開け続けた真帆に、まず渡そうよ。」
◆ s11(7秒)
ト書き:健一が二人へ向き直り、拓の「二人の気持ちを聞いて」という求めに応える。血のつながりだけで決めた誤りを謝り、実際に二人の希望を尋ねる。問いかけの後は黙って返事を待つ。
健一「血のつながりだけで決めて、悪かった。二人はどうしたい?」
◆ s12(4秒)
ト書き:健一の問いに、真帆が一人ではなく店を続けたいと答え、拓へ目を向ける。正式な後継ぎの決定ではない。
真帆「私は一人ではなく、店を続けたい。」
◆ s13(3秒)
ト書き:拓が週末に手伝うと自分の希望を答える。真帆は一人ではなく店を続けたいと伝え、拓は週末に手伝うと答え、三人で相談を始める。店の合鍵と作業エプロンは作業台に残り、正式な後継ぎや財産についての結論は出さない。
拓「俺は週末、手伝うよ。」