『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第10話「元夫が、説明会に乗り込んできた』
——また仕返し?
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数日後の説明会。美咲が進行しているところへ健太が乗り込み、演台からマイクを奪って叫ぶ。冒頭一秒の字幕は「また仕返し?」だけ。名前、関係、時間は一秒後から表示する。中村と小野寺は最初から会場にいる。健太のスマホはポケットの中。
高橋 健太「人生を壊された! この女に!」
冒頭から美咲が「説明会を続けます」と言い、開始から五秒以内に望みを示す。学生の説明台詞は入れない。最初から会場にいる中村と小野寺を字幕で紹介する。その後、健太が面接の音声を切り取り、「美咲の仕返しで不採用になった」とネットに流したことを短い字幕で一度だけ再提示する。健太がマイクを占有したままなので、説明会の再開は妨げられている。
高橋 美咲「説明会を続けます。」
健太は演台から奪ったマイクを持ち、説明会を妨げ続ける。「録画はでっち上げだ! 美咲の仕返しだ!」と主張する。これは「美咲の仕返しで不採用になった」という健太の嘘。訴えの応酬は入れない。健太のスマホはポケットの中。
高橋 健太「録画はでっち上げだ! 美咲の仕返しだ!」
美咲は健太ではなく学生たちへ向き直り、会社の面接録画について説明する。後に中村が見る録画は、この会社の面接録画であり、ネットの面接の音声とは別の物。音楽は盛り上げない。
高橋 美咲「会社の面接録画は、すべての面接で残します。」
美咲が学生たちに会社の決まりを説明する。身内や元家族の採否は、別の人が決める。次の中村の発言で、健太の場合もこの決まりに従ったと分かるようにつなぐ。音楽は盛り上げない。
高橋 美咲「身内や元家族の採否は、別の人が決めます。」
中村の。美咲が脇へ寄り、中村は前へ一歩出ながら一行だけ話す。「不採用を決めたのは、録画を見た私です。」会社の面接録画を見た中村部長が、健太の不採用を決めた本人だと明示する。自己紹介は繰り返さない。台詞を最初の四秒以内に終え、最後の二秒は全員無言。ここだけ音楽を盛り上げる。
中村 浩二「不採用を決めたのは、録画を見た私です。」
音楽を落とす。小野寺は、健太が面接音声の「関係ない」という否定を消し、美咲が仕返しで落としたように聞かせたと説明する。本来は否定していたことを短い字幕でも示す。投稿の経緯はs02の字幕を受け、自己紹介、梨花、訴えの説明は追加しない。感情的な溜めは置かない。
小野寺 遥「健太さんは「関係ない」を消して、仕返しで落としたように聞かせたんです。」
短い後始末。警備員が、健太が演台から奪ったマイクを取り上げて演台に戻す。二人の警備員が健太を出口へ誘導する。長いもみ合いも健太の叫びも入れない。健太のスマホはポケットの中。音楽は盛り上げない。
健太が会場から出た後、学生たちが座ったまま控えめに拍手する。美咲は短く頭を下げて「説明会を続けます」と再開する。s02で妨げられた望みをここで実現する。中村の発言を受けた余韻として見せ、立ち上がる学生、拍手の増幅、音楽の盛り上がりは置かない。
高橋 美咲「説明会を続けます。」
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外へ出された健太が歩道でポケットから健太のスマホを取り出す。振動した同じ通知の送り主が前の会社だと確認し、「前の会社……お金の件か?」と短く漏らす。本文は次のカットで確認する。追加の通知や別の事件は作らない。
高橋 健太「前の会社……お金の件か?」
健太が同じメッセージの本文を読む。前の会社から「使い込みの件、警察に相談しました」。健太の短い読み返しで会社のお金の使い込みだと分かり、顔から血の気が引く。逮捕や有罪は示さない。詳しい経緯や夫婦の貯金には触れず、不穏な知らせで終える。音楽は盛り上げず、次回の告知も出さない。
高橋 健太「会社のお金の使い込みを……警察に相談……?」