『足音が怖くて箱に入る私、友達はなぜ平気なの?』第1話「足音が怖くて箱に入る私、友達はなぜ平、気なの?』
——箱に隠れろ?
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夜。帰りたい真紀が、開いた引っ越し箱を見下ろす。眉が上がり、口元がこわばる。冒頭から低い足音が聞こえる。
大野 真紀「帰りたいのに、足音がするから箱に隠れろって?」
佳奈は平静な顔で箱のそばに立つ。外の人を心配する言葉と違い、視線は箱の陰のスマホへ落ちる。足音が続く。紹介字幕は下部に表示する。
平野 佳奈「引っ越しの箱。外に変な人がいる。」
真紀は画面外の佳奈へ顔を向けたまま、同居しない意思をはっきり言う。平静を保とうと口を結ぶが、足音が近く聞こえて目だけが揺れる。
大野 真紀「誘われても、一緒には住まない。もう帰る。」
佳奈は真紀を見てから、箱の空気穴へ視線を落とす。平静なまま安全を勧める。開いたふたと外側の留め具を同じ画面に見せる。
平野 佳奈「息できる穴も開けてある。」
平野 佳奈「閉じると外からしか開かない。」
足音に目を見開いた真紀が、自分で箱へ身をかがめる。最後は体が箱の中に収まり、顔だけが開いた上部から見える。題名字幕は上部に表示する。
大野 真紀「怖い。隠れるから、あとで開けて。」
箱の中にかがんだ真紀は、高い側面に隠れて見えない。佳奈が右手でふたを下ろす。ふたが閉まると、外側の自動留め具がかちりとかかる。閉めるだけで内側から出られなくなる仕組みを字幕でも示す。最後のコマではふたが完全に閉まり、留め具がかかっている。
佳奈が箱の陰から拾ったスマホを持ち上げる。足音がそのスマホから鳴っていると分かる。平静な顔で冗談だったと言う。画面は黒いまま。
平野 佳奈「足音は録音。ちょっとした冗談。」
同じ部屋に置かれた箱の内側。空気穴から暖色の光が入る。真紀は少し息を緩め、ふたへ顔を上げて開けるよう求める。箱は閉じたまま。
大野 真紀「冗談なら、外から開けて。帰るから。」
感動の山: 怖さ。佳奈は空気穴を見下ろし、同居を断った真紀を箱ごと連れていくと告げる。目は平静で、口元だけが冷たく固い。決め台詞のあと口を閉じ、無言の間を残す。
平野 佳奈「断ったから、箱ごと連れていく。」
真紀が箱の内側からふたを押す。ふたは動かない。恐怖で目が開き、体が縮こまる。言葉は出ない。外からしか開かないという説明が目に見える結果になる。
佳奈は閉じた箱のそばで、空気穴へ顔を向けたまま静かに言う。スマホは持ったまま。箱を開ける動きはせず、閉まったふたと留め具が最後まで画面に残る。
平野 佳奈「もう、勝手に帰れないね。」