『私との食事より、赤い箱の資料が大事なの?』
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夕方の会社。文香は、明日から隣の席にいなくなる一馬を食事に誘う。単なる席替えで明日も同じ会社で会えると思っている文香は、仕事を優先する一馬に断られたと感じる。しかし彼も一緒に行きたく、明日なら空いていると分かって安心する。ところが一馬は、明日遠くへ異動するため、ここでは会えないと明かす。自分の箱を先に片づけてくれたのも彼だった。文香は待つのではなく、明日は自分が会いに行くと決め、今は残った仕事を手伝う。片づけを終えた二人は、明日一馬の異動先で最初のデートをすると約束する。
水野 文香「明日、隣からいなくなるの? その前に食事しない?」
沢田 一馬「順番が違う。まず仕事。」
水野 文香「席替えだけでしょ? 明日もここで会えるよね。」
沢田 一馬「順番が違う。まだ俺の分がある。」
水野 文香「私の箱、誰かが先に片づけてた。」
水野 文香「仕事ばかり……私とは食事したくない?」
沢田 一馬「君と行きたい。明日なら空いてる。」
水野 文香「待って。私の箱も、あなたが?」
沢田 一馬「明日、遠くへ異動する。ここでは会えない。」
水野 文香「明日は私が会いに行く。今は手伝う。」
水野 文香の声が響いた。「明日、そっちで。最初のデートね。」
沢田 一馬「待ってる。」