『親友がドアノブを拭くのに、私のコップはそのまま』
——洗っちゃダメ?
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優奈は飲み終えた白いコップを持ち、画面右外の親友に、帰る前に洗うと申し出る。コップを少し持ち上げたところで由香に止められ、その場にとどまる。最初の字幕を短く出し、その後に名前と関係を出す。
岩崎 優奈「帰る前に、コップ洗うね。」
中田 由香の声が響いた。「洗わないで。そのままで。」
由香が玄関の閉じたドアのノブを布で拭く。優奈には穏やかな声を向ける。
中田 由香「そのままで。あとでやるから。」
優奈はコップを持ったまま、帰る前に洗うと申し出る。由香は画面右外にいる。
岩崎 優奈「じゃ、これ洗って帰るね。」
由香は布をノブから離し、優奈を見て即座に断る。視線だけが棚の茶封筒へ落ちる。
中田 由香「そのままで。お客さんでしょ。」
由香が棚の茶封筒を取り、そのまま自分のズボンのポケットへしまう。灰色の布は反対の手に持ち続ける。
中田 由香「これ、私のお金。しまっとこ。」
コップの飲み口を見た優奈は、やはり洗いたいと言う。画面右外の由香へ視線を戻す。
岩崎 優奈「でも、口つけたし。洗うよ。」
由香が優奈のコップを見つめて、今度は間を置いて制止する。優奈は画面外で洗わないと返事をする。封筒はポケットの中にある。
中田 由香「そのままで。」
岩崎 優奈の声が響いた。「……分かった。洗わない。」
玄関のドアが開き、京子が室内の右側へ入る。空の棚から優奈へ視線を向ける。京子は由香を掃除係と呼び、封筒と見知らぬ優奈について尋ねる。優奈は、自分を招いた由香が家主ではなく掃除係だったと知る。由香は画面外から優奈との関係を否定する。
森下 京子「封筒は? 掃除係の由香さん、この人、誰?」
中田 由香の声が響いた。「知らない人です。」
感動の山: 優奈が由香のポケットを見て、親友が盗みを自分のせいにするつもりだと悟る。決め台詞の後は口を閉じ、恐怖の顔を保つ。
岩崎 優奈「自分で盗んで、私のせいに?」
画面外の京子は優奈に注意を向け、ここにいるよう告げる。その隙に、右の開いた玄関際にいる由香が、優奈へ最後の『そのままで』を残して外へ逃げる。布は左手、封筒はポケットにある。由香は左手の灰色の布をドアのノブと手の間に挟み、素手では触れずにドアを引く。京子が逃走に気づいて制止するが、ドアは枠まで閉まり、由香は布と封筒を持ったまま完全に見えなくなる。
森下 京子の声が響いた。「あなたはここにいて。」
中田 由香「そのままでいてね。」
森下 京子の声が響いた。「待ちなさい!」
左手前の優奈が白いコップを低い机に置く。右奥の京子は閉じた玄関の前から優奈を見て、どう入ったのか問いただす。優奈は京子を見返し、由香が洗わせなかったことを口にする。字幕で、由香が自分の跡を消し、優奈がいた証拠だけを残した意図を明確にする。優奈とコップが室内に残されて終わる。
森下 京子「どうやって入ったの?」
岩崎 優奈「由香が……洗わないでって。」