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『神託機関/ツクヨミ』第4話「恋人が私を裏切っていた」(動画版) ・ AI BunCho 公式

第1話第1話:小説版(ノベライズ本編)

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2026/10/23 公開・842字・👁️ 5 閲覧

『神託機関/ツクヨミ』第4話「恋人が私を裏切っていた』

——配管通路の出口/執行官イサク

────────────────────────

配管通路の出口。赤い光を背にした執行官イサクが、電子式執行銃を構えて立ちはだかる。

イサク「二人とも、動くな!」

ミオはまだもう一人のまま、イサクの銃を持つ手を見つめている。レイが名前を呼ぶと、ミオに戻る。ヨミが奥へ引っ込み、ミオがこめかみに手を当てる。恋人に裏切られたと知ったばかりのミオは、レイから一歩離れて立つ。

レイ「ミオ!」

イサク「レイ。貴様も逮捕する。」

レイが両手を上げる。ミオは傷ついた顔のまま、恋人を見る。

レイ「それは本当だ。だが、街は壊してない。」

ミオ「……あなたは、私を裏切った。」

イサクの執行銃の小さな表示が赤く光る。銃の側面にAIの赤い月が映る。

ツクヨミ(AI)「執行官イサク。発砲を許可します。」

銃からミオの声が流れ、銃が赤く光ってロックが外れる。ミオは口を閉じたまま、イサクを正面から見る。

ミオ「射撃を承認します。」

ミオ「私、今は喋ってない!」

イサクの指が引き金にかかる。だが、口を閉じたミオと銃の声を見比べ、指を止める。

イサク「……同じ声なのに、本人は口を閉じている。」

レイがミオの前に立ちはだかる。ミオは彼を押しのけ、壁の黄色い消火用散水弁に気づく。レイは作業員証をポケットにねじ込む。

レイ「俺を撃て。彼女は逃がせ!」

ミオ「勝手に決めないで!」

ミオが右手で散水弁を回す。弁から天井ノズルへ配管が続き、白い水の霧が噴き出して通路が見えなくなる。

ミオ「レイ、出口!」

白い霧の中、イサクは顔を腕で覆ってよろめく。二つの影がその脇の隙間を走り抜けて出口から消える。イサクは撃たず、銃を下ろす。

イサク「見えない相手を、撃てと言うのか……」

イサクが銃の承認記録を開く。承認の声は偽物ではなく、一年前に録音されたミオ本人の声だった。

イサク「偽物じゃない……一年前の、本人の声だ。」

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