『DEAD RUN』第1話「妹が襲ってくる』
——妹が襲ってくる
────────────────────────
冒頭1秒、暗い救急病院の廊下でミオがレイナの喉元へ飛びかかる。レイナは両前腕を押さえて防ぐ。ミオは噛まれて感染し、右目が白濁しているが、姉を襲いたいわけではない。紹介字幕は危機を見せた後に出す。
神崎ミオの声が響いた。「逃げて! 体が勝手に動くの!」
冒頭からレイナが中央病院の感染抑制薬で妹を助けると約束する。体が勝手に動いていたミオが涙を流して意識を取り戻す。レイナが押さえた左手首の破れたガーゼから噛み傷が見え、ミオは市民をかばって噛まれたと話す。白濁した右目を保つ。
神崎レイナ「ミオ、中央病院の感染抑制薬で絶対に助ける!」
神崎ミオ「市民をかばって噛まれたの……私を置いて!」
レイナは壁の医療モニターを見て、ミオが完全に変わるまで58分と知る。今いる救急病院には感染抑制薬がもう無いため、感染抑制薬がある中央病院へ急ぐと決める。
神崎レイナ「感染抑制薬はもうない。変わるまで58分……中央病院へ!」
病衣を着た感染者たちがガラス扉を破って姉妹へ襲いかかる。字幕「感染者|病院の患者たち」を病衣が見える瞬間に単独表示する。レイナは「感染した患者たち! 私の後ろに!」とミオをかばい、足元の床にある赤い鋼製消火器を拾って先頭の感染者を殴り倒す。感染者はうめくだけで、言葉や命令は発しない。ミオは「私が叫ぶと止まる。でも10秒だけ。」と能力のルールを伝える。過去の能力使用については説明しない。
神崎レイナ「感染した患者たち! 私の後ろに!」
神崎ミオ「私が叫ぶと止まる。でも10秒だけ。」
十数体の感染者に追われ、レイナは病院の赤い消火器の安全ピンを抜く。白い粉を噴射して感染者群の視界を奪い、ミオと非常階段へ逃げる。この場面ではミオは叫ばず、感染者は静止しない。
神崎レイナの声が響いた。「息を止めて、非常階段へ!」
レイナはミオを連れて救急病院の廊下から非常階段へ入り、「地下の救急車まで走るよ!」と促す。片手に消火器を持ち、もう片方の手でミオを引いて階段を駆け下りる。病衣姿の感染者たちは上階の入口から追ってくる。二人は階段の下に見える地下駐車場への扉を目指すが、このカットではまだ病院の非常階段内にいる。
神崎レイナ「地下の救急車まで走るよ!」
非常階段を駆け下りた二人は地下駐車場へ着く。レイナは病院の赤い消火器を車外へ置き去りにしてから救急車に乗る。右ハンドル救急車の右運転席にレイナ、左助手席にミオ。キーは最初から挿さっており、レイナが回すとエンジンとヘッドライトが始動する。
神崎レイナ「キーがある、出すよ!」
レイナがシフトレバーを握った瞬間、ミオの首筋に黒い血管が浮き上がる発作が起き、ミオの右手がレイナの左腕を強く掴んで発進を封じる。
神崎ミオ「あぐっ……頭の中に、外の連中の声が流れ込んでくる……!」
20体以上の感染者が救急車のボンネットを取り囲んでフロントガラスを激しく叩く中、ミオの両目が深紅(クリムゾン)に発光して絶叫する。
神崎レイナの声が響いた。「ミオ、離して!」
神崎ミオの声が響いた。「お姉ちゃんに近づくな! 止まって!!」
ミオの叫びで、窓の外の感染者全員が完全に静止している。今度はミオが姉を守れた。レイナは静止した感染者からミオへ目を向け、「ミオ、絶対助ける!」と約束する。最後の1秒以上は無言で、姉妹の視線と止まった感染者を見せる。
神崎レイナ「ミオ、絶対助ける!」
ミオは鼻血を流して左助手席へ倒れ込み、右手でつかんでいたレイナの左腕を離す。「10秒だけ……今よ、出して!」と促され、レイナは自由になった左手でシフトレバーを動かして発進。救急車はオレンジ色の樹脂製バリケードを突き破り、地上へ出る。感染者はこのカットの最後まで静止している。
神崎ミオの声が響いた。「10秒だけ……今よ、出して!」
冒頭、ミオの叫びから10秒が過ぎ、背後の感染者が再び動き出す。救急車は地上の道路から橋へ近づく。前方では中央病院への橋を軍の装甲車とサーチライトが封鎖している。最初の3秒に軍の監視モニターで地下駐車場の映像を短く見せ、字幕「軍は監視映像でミオが感染者を止めたと確認」を表示する。後半は装甲車のハッチと拡声器を見せ、字幕「軍の指揮官|ミオを狙う」を単独表示する。姿を見せない指揮官が拡声器で「感染者を止めた少女を捕らえろ!」と命令する。命令に合わせて左助手席のミオへ切り返す。姉妹は捕まらず、治療も橋の突破も起きない。
封鎖軍指揮官の声が響いた。「感染者を止めた少女を捕らえろ!」