【公式映像脚本】『お母さんにも、定休日』
キャッチコピー:ご飯は?
■ 登場人物
・結衣(adult daughter)
・由香(her mother)
■ 本編カット割り台本
【シーン scene1】
◆ s01(3秒)
ト書き:冒頭から、出かける気満々の母と、ご飯を作ってもらうつもりで慌てる娘の表情を対比する。母は娘に片手で「待って」の合図をし、もう片方の手をまだ着ているエプロンにかける。エプロンはまだ外さない。
テロップ:[ご飯は?]
テロップ:[娘・結衣と、母・由香]
結衣「え、ご飯は?」
◆ s02(5秒)
ト書き:母がエプロンを外して机へ置く。母が外したエプロンを、娘が目で追う。キャンバスバッグは母の肩に掛かったまま。
テロップ:[今日は家事を休んで、昔の友達と絵を描きに行く]
テロップ:[お母さんにも、定休日]
由香「今日は家事を休んで、昔の友達と絵を描きに行く。」
◆ s03(4秒)
ト書き:成人した娘が冷蔵庫へ目を向ける。
結衣「ご飯、作ってくれると思ってた。」
◆ s04(4秒)
ト書き:母がキャンバスバッグの肩紐に手を添えて、娘を見る。
由香「二十五歳なら、自分で作れるでしょう。」
◆ s05(6秒)
ト書き:娘がテーブルへ一歩近づく。
結衣「昨日は放っておいてって言ったのに、ご飯は頼ってるね。ごめん。」
◆ s06(4秒)
ト書き:母が二つのカップを並べる。
由香「じゃあ今日は、私も自分の時間にするね。」
◆ s07(4.5秒)
ト書き:娘がキャンバスバッグの肩紐を見つめ、母が怒っているのか尋ねる。
結衣「私が放っておいてって言ったから、怒ってる?」
◆ s08(6秒)
ト書き:母が母の画材箱の入ったキャンバスバッグをいったん机に置き、両手を空けて娘に穏やかに話す。娘への仕返しではなく、自分も休みたいだけだと伝える。
由香「放っておいてって言われても、怒ってないよ。たまには休みたいだけ。」
◆ s09(4秒)
ト書き:娘が母の顔を見て行き先を尋ねる。母は机のキャンバスバッグを取り、肩に掛け直す。母の画材箱はキャンバスバッグの中に入ったまま。
結衣「そっか。絵はどこで描くの?」
◆ s10(7秒)
ト書き:母が肩に掛けたキャンバスバッグから母の画材箱を取り出し、娘に見せる。自分の道具だと明言し、今日は家事を休んで、昔の友達と絵を描きに行くことと、絵が好きなことを伝える。好きになった時期はまだ話さない。
テロップ:[母の画材箱]
由香「これ、私の画材箱。今日は家事を休んで、昔の友達と絵を描きに行く。絵が好きなの。」
◆ s11(7秒)
ト書き:ご飯を母に頼っていた結衣が、母が外したエプロンを自分から取り、「家事は私が」と引き受ける。
結衣「家事は私が。ご飯も作るね。絵が好きなんて知らなかった。」
◆ s12(4秒)
ト書き:由香は母の画材箱をキャンバスバッグへ戻しながら、結衣に初めて「お母さんになる前から」と教える。昔からの好みを静かに説明するだけにとどめる。
由香「ずっと好きだったの。お母さんになる前からね。」
◆ s13(8秒)
ト書き:結衣は母が外したエプロンを持ち続け、取り直さない。由香がカップを机のもう一つのカップの隣へ戻して戸口に立つ。結衣は由香を名前で呼び、母自身をもっと知りたいと伝え、「明日お茶しながら、絵を見せて」と頼む。由香がうれしさをかみしめる顔を、最後の二秒はセリフなしで見せる。
結衣「由香さんのこと、もっと知りたい。明日お茶しながら、絵を見せて。」
◆ s14(4秒)
ト書き:由香は温かい笑顔でうなずき、明日お茶しながら、絵を見せてという結衣の願いを受け止める。「絵、楽しんでくるね」と言って出かける。
由香「絵、楽しんでくるね。」