『母の許可より、私の返事』
——母の許可が必要?
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最初の1秒は無言で、字幕は「母の許可が必要?」だけ。1秒より後に妻・美緒と夫・圭を紹介し、美緒の希望と、圭が母の反対を予想していることを示す。
美緒「やりたい仕事に、転職したい。」
圭は自分の予想として母の反対を持ち出し、美緒を止める。圭の青い湯飲みを卓上に置き終え、手を離す。以後、s13で再び手に取るまで卓上にある。
圭「母さんが反対すると思う。だから、やめておこうよ。」
妻が来客の椅子を引く。
美緒「じゃあ、お義母さんに直接聞く。」
志保は夫婦の家を訪ね、玄関から入って志保の鞄を玄関脇へ置く。転職の話を今日初めて聞いたと明言する。圭が言ったのは予想であり、志保がすでに反対していたわけではない。
美緒「お義母さん、私、転職したいんです。」
志保「転職? 初めて聞いたわ。」
妻が母へ顔を向ける。
美緒「お義母さん、私の転職に反対ですか。」
母は腰を下ろさず立ったまま、妻の返事を待つ。
志保「美緒さんの仕事だもの。決めるのは美緒さんよ。」
夫が二人の間へ割って入る。
圭「でも、帰りが遅くなったら、家事はどうするの。」
妻が夫へ向き直る。
美緒「それ、お義母さんじゃなくて、圭が反対なの?」
圭自身の帰宅時間と家事への不満を受け、志保が圭を見て一行だけ告げる。空の客用のカップを卓上の脇へ移して手を離し、圭を見つめる無言の間を2秒残す。音楽はこの一行で盛り上げ、ここだけを山にする。
志保「自分の反対を、私のせいにしないで。」
音楽を落ち着かせる。圭は目を伏せ、母のせいにしていたことと、s07で口にした帰宅時間への不満が自分の本音だったことを静かに認める。新しい反対理由や第二の山にはしない。
圭「母さんのせいにした。帰りが遅くなるの、嫌だった。」
美緒は夫の隣に椅子を移す。これから挑戦したい仕事への希望を改めて伝える。転職や勤務開始はまだしていない。
美緒「それなら、私に言って。私、その仕事に挑戦したい。」
母が自分の鞄を手に取る。客用のカップは卓上の脇に置いたまま。
志保「私が決める話じゃないわ。二人で話しなさい。」
圭はs02で卓上に置いた圭の青い湯飲みを再び手に取り、食器を片付け始める。自分が持ち出した家事の問題を美緒だけに負わせず、家事の分担を二人で考えようと呼びかける。転職の決定や具体的な分担の合意までは描かない。
圭「家事の分担、二人で考えよう。」