【公式映像脚本】『生き埋めにされた王妃の復讐 第1話』
キャッチコピー:王冠ごと埋められた王妃は、墓の下の竜と戻ってきた
■ あらすじ
夫である王に先王殺しの罪を着せられ、王冠ごと生き埋めにされた王妃セレン。墓所の床下に鎖でつながれていた盲目の竜と共に脱出し、15年後、軍を率いて戻る。敵軍の元帥は、死んだと聞かされていた彼女の息子だった。母も子も、相手が誰かを知らない。
■ 登場人物
・セレン王妃(主人公。生き埋めにされた王妃、灰の軍勢の首領):オストレル王国の王妃。先王の毒殺に気づき、夫コルヴィンを告発しようとして罪を着せられた。墓所から竜と共に脱出し、焼かれた辺境の民を集めて軍にした。
・コルヴィン王(敵役。父を毒殺して王位に就き、王妃に罪を着せた王):物静かで、怒鳴らず、相手に選ばせる形で人を動かす。毒「夜咲き草」の小瓶を15年持ち続け、邪魔者は同じ方法で消す。
・ケイル元帥(本名アリック)(セレンの息子。王に「ケイル」と改名され、母は逆賊だと教えられて育った王の軍の元帥):王の養子として育ち、王を父と呼ぶ。真面目で寡黙、命令には従うが、母の形見の円盤だけは手放さない。
・オズウィン(王家の墓守。王妃に蝋燭を渡した唯一の味方、現在はケイルの鎧番):王の命令で王妃を棺に納めたが、蓋に漆喰を塗らず、蝋燭と火打ち石を渡した。王の口止めで15年黙り、ケイルのそばに仕え続けた。
■ 本編カット割り台本
【シーン S1:フック:王冠ごと】
◆ s001(2.5秒)
ト書き:真っ暗な石棺の中。震える手が火打ち石を打ち、蝋燭に火がつく。
◆ s002(3秒)
ト書き:王冠をかぶった女が石棺の中で目を見開いている。
VO:seren「私は王冠ごと埋められた。」
◆ s003(3秒)
ト書き:床の鉄格子の下で、巨大な白濁した眼が開く。
◆ s004(3.5秒)
ト書き:王家の墓地の地面が割れ、灰白の竜が月に向かって翼を広げる。
VO:seren「だから、もっと深くに埋められていたものを連れて戻った。」
◆ s005(3秒)
ト書き:15年後。鉄の半仮面の女が竜の首に乗って戦場を見下ろす。
画面文字:[生き埋めにされた王妃の復讐]
【シーン S2:毒を盛った王妃】
◆ s006(4秒)
ト書き:オストレル王国の玉座の間。夜。
画面文字:[十五年前]
◆ s007(4秒)
ト書き:先王が寝台で死んでいる。唇が緑がかった黒。王妃セレンが立ちすくむ。
◆ s008(3.5秒)
ト書き:死者の手の横の緑の小瓶を、王妃の手が拾う。
◆ s009(3.5秒)
ト書き:子ども部屋。眠る王子アリックの横に王妃が座る。
◆ s010(4秒)
ト書き:骨の円盤を二つに割り、片方を眠る子の首に結ぶ。
◆ s011(4秒)
ト書き:王妃が子に囁く。
セレン王妃「半分ずつ。もう片方を見つければ、私に会える。」
◆ s012(3.5秒)
ト書き:王妃が小瓶を握り、玉座へ歩く。
◆ s013(3秒)
ト書き:玉座のコルヴィン王。動じない。
◆ s014(3.5秒)
ト書き:小瓶を掲げる。
セレン王妃「お父上は熱病で死んだのではない。」
◆ s015(3秒)
ト書き:王がわずかに笑う。
コルヴィン王「皆はどちらを信じると思う、セレン?」
◆ s016(3秒)
ト書き:王の肩越しの王妃。
セレン王妃「評議会よ。夜明けに。」
◆ s017(3秒)
ト書き:王が二本指を上げる。柱の陰から衛兵が出て王妃を捕らえる。
◆ s018(3秒)
ト書き:王の手が、王妃の指を小瓶ごと握らせる。
コルヴィン王「しっかり持っていろ。」
◆ s019(3.5秒)
ト書き:王が扉に向かって叫ぶ。
コルヴィン王「王妃が父上に毒を盛った!」
◆ s020(3秒)
ト書き:扉口で凍りつく廷臣たち。
◆ s021(3.5秒)
ト書き:王妃が罠を悟る。
【シーン S3:王冠はくれてやれ】
◆ s022(4.5秒)
ト書き:王家の地下墓所。床の中央に王冠の形の錠がついた巨大な鉄格子。
◆ s023(4秒)
ト書き:縛られた王妃が石棺へ運ばれる。王が続く。
◆ s024(3秒)
ト書き:墓守オズウィンが漆喰の鏝を持って目を伏せる。
◆ s025(3秒)
ト書き:王が王冠を王妃の頭に押しつける。
コルヴィン王「王冠はくれてやれ。」
◆ s026(3秒)
ト書き:王が見下ろす。
コルヴィン王「暗闇で好きなだけかぶっていろ。」
◆ s027(3秒)
ト書き:王妃が見上げて言う。
セレン王妃「殺したのは私じゃない。あなたよ。」
◆ s028(3秒)
ト書き:王が嘲るように頭を下げる。
コルヴィン王「王妃万歳。」
◆ s029(3.5秒)
ト書き:衛兵が重い石蓋を押していく。手前の若い衛兵(左耳が欠けている)が目をそらす。
◆ s030(3秒)
ト書き:蓋の影で、墓守が蝋燭と火打ち石を王妃の手に押し込む。
◆ s031(3秒)
ト書き:墓守が囁く。
オズウィン「漆喰は塗っていません。」
◆ s032(3秒)
ト書き:細くなる光の中で王妃が言う。
セレン王妃「息子に伝えて、私は——」
◆ s033(2.5秒)
ト書き:蓋が閉じる。闇。
◆ s034(3.5秒)
ト書き:王が階段を上がり、松明が一本ずつ消されていく。
◆ s035(5秒)
ト書き:闇の中の独白。
VO:seren「ここで死ねば、息子は母を人殺しだと信じて育つ。」
◆ s036(3.5秒)
ト書き:王冠がかすかに光る。
VO:seren「そして本当の人殺しが、あの子を育てる。」
【シーン S4:闇の中の蝋燭】
◆ s037(3秒)
ト書き:蝋燭に火がつき、王妃の顔が浮かぶ。
◆ s038(3.5秒)
ト書き:肩で蓋を押す。わずかに動く。
◆ s039(3.5秒)
ト書き:蓋が床に落ちる。
◆ s040(3.5秒)
ト書き:王妃が棺から出る。
◆ s041(3.5秒)
ト書き:階段上の鉄扉は外から鎖で閉ざされている。
◆ s042(3秒)
ト書き:広大な闇に小さな灯。
◆ s043(4.5秒)
ト書き:壁の浮き彫り。王たちが首輪で竜を地下につないでいる。
VO:seren「始祖の王たちは、ここに何かをつないだ。」
◆ s044(3.5秒)
ト書き:浮き彫りの細部。冠をいただく王が血の掌を王冠形の錠に押し当てている。
◆ s045(3.5秒)
ト書き:鉄格子の上に跪く。下から温かい風。
◆ s046(3秒)
ト書き:下から巨大な吐息。王妃が息を止める。
◆ s047(3.5秒)
ト書き:格子の下を白い鱗が滑っていく。
◆ s048(3秒)
ト書き:白濁した眼に蝋燭の灯が映る。
◆ s049(3.5秒)
ト書き:後ずさり、錠と浮き彫りを見比べる。
【シーン S5:封印】
◆ s050(3.5秒)
ト書き:王冠を外し、七つの先端を見つめる。
◆ s051(3秒)
ト書き:王冠の先で掌を切る。
◆ s052(3.5秒)
ト書き:血の手を上げて言う。
セレン王妃「暗闇でかぶれと言ったわね。」
◆ s053(3.5秒)
ト書き:血の掌を錠に押し当てる。錠の継ぎ目が橙に光る。
◆ s054(3.5秒)
ト書き:鉄格子の床が持ち上がり、灰が噴き上がる。
◆ s055(4秒)
ト書き:竜の頭が格子を破って現れる。
◆ s056(3秒)
ト書き:王妃が凍りつく。背後に竜の鼻先。
◆ s057(3秒)
ト書き:竜の白い眼に王妃が映る。
◆ s058(3.5秒)
ト書き:血の掌を差し出す。竜が触れ、首を垂れる。
◆ s059(3.5秒)
ト書き:首輪の鎖をつかんで首に乗る。
◆ s060(3.5秒)
ト書き:竜が天井を突き破る。
◆ s061(3.5秒)
ト書き:空の石棺が落石で砕ける。
◆ s062(3.5秒)
ト書き:フックと同じ画。墓地が割れて竜が飛び立つ。
◆ s063(3.5秒)
ト書き:竜の首の上の王妃。
◆ s064(4.5秒)
ト書き:月夜の都と宮殿の上を、灰を引いて竜が飛ぶ。
◆ s065(3.5秒)
ト書き:城壁の衛兵が見上げて固まる。
◆ s066(3.5秒)
ト書き:宮殿の中庭に灰が雪のように降る。
【シーン S6:遺体はない】
◆ s067(3.5秒)
ト書き:露台の王。肩に灰が積もる。
◆ s068(2.5秒)
ト書き:杯のワインに灰が落ちる。
◆ s069(3.5秒)
ト書き:衛兵長が跪いて報告する。
OS:guard「墓所が開いております。遺体はありません。」
◆ s070(3秒)
ト書き:王が言う。
コルヴィン王「ならば、あの怪物と一緒に焼け死んだ。」
◆ s071(3.5秒)
ト書き:戸口に裸足の王子。胸に半分の円盤。
◆ s072(3.5秒)
ト書き:王が膝をついて優しく言う。
コルヴィン王「母上は、お祖父様に毒を盛ったのだ。」
◆ s073(3秒)
ト書き:王子の涙。
◆ s074(3秒)
ト書き:王が振り返らずに命じる。
コルヴィン王「王子も死んだと国中に触れ回れ。」
◆ s075(4秒)
ト書き:王の手が子の頭に置かれる。
VO:corvin「今夜からお前はケイルだ。アリックは死んだ。」
◆ s076(3.5秒)
ト書き:戸口の陰で墓守が聞いている。
【シーン S7:十五年】
◆ s077(5秒)
ト書き:焼けた辺境。夕焼けの空を竜が渡る。
VO:seren「王は国中に、私の息子は死んだと告げた。」
◆ s078(4秒)
ト書き:村の広場で触れ役が鐘を鳴らす。群衆に頭巾の王妃。
OS:herald「逆賊の王妃が王子に毒を盛った!」
◆ s079(3.5秒)
ト書き:涙。それから顎に力がこもる。
◆ s080(3秒)
ト書き:頭巾を下ろして誓う。
セレン王妃「なら、あの男のすべてを奪う。」
◆ s081(4秒)
ト書き:尾根の焚き火。竜が王妃を囲んで丸くなる。
VO:seren「だから、あの男に焼かれた者たちを集めた。」
◆ s082(3.5秒)
ト書き:亡命者たちと剣の稽古。
◆ s082a(3.5秒)
ト書き:夜、竜の首にまたがり焼けた砦の上を低く飛ぶ。
◆ s083(3.5秒)
ト書き:竜が砦の門を引きはがし、囚人たちが逃げ出す。
◆ s084(3秒)
ト書き:亡命者たちが跪く。
◆ s085(3秒)
ト書き:鍛冶の槌が鉄の半仮面を打つ。
◆ s086(3.5秒)
ト書き:15年後。白い一房の髪。鉄の半仮面をつける。
◆ s087(4.5秒)
ト書き:黒い尾根に広がる灰の軍勢の野営。岩の上に竜。
◆ s088(4秒)
ト書き:玉座の間。若い騎士が王の前に跪く。
◆ s089(3秒)
ト書き:王が剣を柄から渡す。
◆ s090(3.5秒)
ト書き:王が言う。
コルヴィン王「お前の母は私の父に毒を盛った。忘れるな。」
◆ s091(3秒)
ト書き:同じ構図で大人になった顔。首に半分の円盤。
ケイル元帥(本名アリック)「忘れたことはありません。」
【シーン S8:元帥】
◆ s092(4.5秒)
ト書き:グレイフィールドの平原。王の軍の野営。
画面文字:[現在]
◆ s093(3.5秒)
ト書き:若き元帥ケイルが天幕に入る。
◆ s094(3.5秒)
ト書き:地図卓に座る王。
◆ s095(3秒)
ト書き:王が白い駒を川の向こうに置く。
コルヴィン王「あの女の獣が川で目撃された。」
◆ s096(3秒)
ト書き:ケイルが答える。
ケイル元帥(本名アリック)「では明日、戦います。」
◆ s096a(3.5秒)
ト書き:天幕の口から対岸の尾根の焚き火を見る。
◆ s097(3秒)
ト書き:首の半分の円盤を指で回す癖。
◆ s098(3秒)
ト書き:王の視線が円盤に落ちる。
コルヴィン王「まだ逆賊の飾りを着けているのか。」
◆ s099(3秒)
ト書き:ケイルが円盤を握る。
ケイル元帥(本名アリック)「母のものは、これしかありません。」
◆ s100(3.5秒)
ト書き:天幕の隅で鎧を磨く老オズウィンの手が止まる。
◆ s101(3秒)
ト書き:王が冷たく言う。
コルヴィン王「ならば魔女と一緒に燃やせ。」
◆ s102(3秒)
ト書き:黙って円盤を鎧の下に隠し、背を向ける。
◆ s103(3.5秒)
ト書き:天幕の外。ケイルが老人に尋ねる。
ケイル元帥(本名アリック)「あなたは母を知っていた。どんな人だった?」
◆ s104(3秒)
ト書き:老人が目をそらして答える。
オズウィン「勇敢でした。私よりずっと。」
【シーン S9:地平の灰色の翼】
◆ s105(4秒)
ト書き:対岸の尾根を、竜が低く飛ぶ。
◆ s106(3秒)
ト書き:老人が見上げて固まる。桶が落ちる。
◆ s107(3.5秒)
ト書き:望遠。竜の首の、壊れた鉄の首輪。
◆ s108(3秒)
ト書き:老人が気づく。
オズウィン「墓所の下にいたものだ。」
◆ s109(2.5秒)
ト書き:「生きていた」
オズウィン「生きておられた。」
◆ s110(3.5秒)
ト書き:老人が元帥の天幕へ急ぐ。
◆ s111(3秒)
ト書き:王が影から出て老人の行く手をふさぐ。
◆ s112(3秒)
ト書き:王が軽く言う。
コルヴィン王「亡霊でも見たような顔だな。」
◆ s113(2.5秒)
ト書き:老人がごまかす。
オズウィン「灰を見ただけです、陛下。」
◆ s114(3.5秒)
ト書き:王がワインを注ぐ。杯の陰で、あの緑の小瓶を傾ける。
◆ s115(3秒)
ト書き:王が杯を渡す。
コルヴィン王「飲め。昔のよしみだ。」
◆ s116(3秒)
ト書き:杯の表面が震える。
◆ s116a(3秒)
ト書き:老人が王を見たまま飲み干す。
【シーン S10:緑の唇】
◆ s117(3.5秒)
ト書き:夜。老人が天幕に倒れ込み、ケイルが受け止める。
◆ s118(3秒)
ト書き:唇が緑がかった黒。先王と同じ。
◆ s119(3秒)
ト書き:老人があえぐ。
オズウィン「お母上は……王冠を……」
◆ s120(2.5秒)
ト書き:ケイルが首を振る。
ケイル元帥(本名アリック)「母は死んだ。」
◆ s121(3秒)
ト書き:老人の手が円盤をつかみ、力が抜ける。
オズウィン「彼女は——」
◆ s122(3秒)
ト書き:悲しみが怒りに変わる。
◆ s123(3秒)
ト書き:王が戸口に立つ。
コルヴィン王「夜咲き草だ。あの女の毒だ。」
◆ s124(3秒)
ト書き:王があおる。
コルヴィン王「我らを滅ぼしに戻ってきたのだ。」
◆ s125(3秒)
ト書き:目を閉じさせて立ち上がる。
ケイル元帥(本名アリック)「ならば、私が終わらせる。」
◆ s126(3秒)
ト書き:天幕の外に兵が集まる。
【シーン S11:グレイフィールド】
◆ s127(4.5秒)
ト書き:夜明け。灰色の平原に両軍。
◆ s128(3.5秒)
ト書き:尾根の王妃。あの鉄の王冠をかぶる。
◆ s129(3秒)
ト書き:王妃が言う。
セレン王妃「私は王冠ごと埋められた。」
◆ s130(2.5秒)
セレン王妃「今日は、かぶって行く。」
◆ s131(3秒)
ト書き:剣の柄に、円盤のもう半分が結ばれている。
◆ s132(3秒)
ト書き:ケイルが面頬を下ろす。
◆ s133(3.5秒)
ト書き:騎兵が突撃を始める。
◆ s133a(2.5秒)
ト書き:泥を蹴る蹄。
◆ s134(2.5秒)
ト書き:ケイルが叫ぶ。
ケイル元帥(本名アリック)「王のために!」
◆ s135(4秒)
ト書き:空撮。数千騎が平原を駆ける。
◆ s136(3秒)
ト書き:王妃が手を上げ、拳を握る。
◆ s137(3.5秒)
ト書き:竜が岩から飛び立つ。
◆ s138(4秒)
ト書き:竜が低く飛び、灰の息を吐く。突撃の先頭が止まる。
◆ s139(3.5秒)
ト書き:灰の中で兵がむせ、馬が回る。
◆ s140(3秒)
ト書き:ケイルが灰の壁の前で止まる。
◆ s140a(3秒)
ト書き:面頬の奥の目。
◆ s141(3.5秒)
ト書き:灰の軍勢が盾を構える。
【シーン S12:灰の中の対面】
◆ s142(4秒)
ト書き:静まり返った平原。突撃は灰の中で止まっている。
◆ s143(4秒)
ト書き:灰の中から王妃が一人で、止まった王の軍の前列へ歩み出る。
◆ s143a(3秒)
ト書き:前列の白髪の兵。左耳が欠けている。王冠を見て顔色が変わる。
◆ s143b(3秒)
ト書き:兵が槍を落とし、灰の中に膝をつく。
◆ s143c(4.5秒)
ト書き:前列の兵が次々に膝をつく。
OS:soldiers「王妃だ……俺たちが埋めた王妃だ」
◆ s143d(3秒)
ト書き:仮面の外の頬を、涙が灰を割って落ちる。
◆ s143e(3秒)
ト書き:王妃が兵に言う。
セレン王妃「立ちなさい。あなたは石を押しただけ。」
◆ s154(3秒)
ト書き:丘の上の王。笑みが消えていく。
◆ s154a(2.5秒)
ト書き:王が名を呟く。手綱の手が震える。
コルヴィン王「セレン。」
◆ s154b(3秒)
ト書き:王妃が剣先を丘の王へ向ける。
◆ s145a(3.5秒)
ト書き:盲目の竜が熱を追い、丘の王へ首を向ける。
◆ s153(3秒)
ト書き:灰の軍勢が叫ぶ。膝をついた王の兵が顔を上げる。
OS:host「王妃万歳!」
◆ s144(2.5秒)
ト書き:膝をつく兵の間を、ケイルが一騎で抜けて馬を降りる。
◆ s146(2.5秒)
ト書き:王妃が問う。
セレン王妃「王の軍を率いるのは誰?」
◆ s147(2.5秒)
ト書き:ケイルが面頬越しに答える。
ケイル元帥(本名アリック)「王の息子だ。」
◆ s149(2.5秒)
セレン王妃「なら、父親の罪を背負って死になさい。」
◆ s150(2.5秒)
ケイル元帥(本名アリック)「お前は、母の仇として死ね。」
◆ s151(3秒)
ト書き:剣の柄の半分と、喉当ての下の半分。ピントが送られる。
◆ s156(3.5秒)
ト書き:母と子が剣を抜いて灰の中で向かい合う。その上で竜が翼を広げる。
画面文字:[第2章 灰の中の対面]