『逃げ先まで知る脅しの手紙は、夫が書いていた』
——誰が書いた?
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恐怖で目を見開いた千夏が手紙を胸元に持ち、画面右の夫を問い詰める。冒頭字幕は短い問いだけ。人物と場所の字幕はその後に表示する。
松田 千夏「あなたが私への脅しの手紙を書いたのはなぜ?」
松田 千夏「逃げたい。」
直人は左の千夏を見て、問いには答えず家にいるよう勧める。黒いスマホを持っている。
松田 直人「僕が守る。危ないから、ここにいて。」
千夏が低い机から自分のスマホを取る。手紙は持ったまま。妹への連絡先を夫が登録したことを確認する。
松田 千夏「妹の新しい番号、入れてくれたよね?」
松田 直人の声が響いた。「うん。」
千夏は夫から目をそらさず、手紙を机に置く。手紙が私的な話を知っていることを示す。
松田 千夏「逃げ先を話したのは、あなただけ。」
松田 千夏「この手紙、そこまで知ってる。」
千夏が夫に、目を見て否定するよう求める。言い終わると口を閉じ、返答を待つ。
松田 千夏「違うなら、私を見て言って。」
直人は千夏を見たまま、手紙を書いたことと目的を認める。声は荒らさない。
松田 直人「手紙は僕が書いた。」
松田 直人「家にいてほしかったんだ。」
千夏は自分のスマホへ視線を落とし、夫ではなく妹を頼ると決める。
松田 千夏「妹に迎えに来てもらう。」
登録済みの妹の連絡先へ発信した千夏がスマホを耳に上げる。画面や指先の操作は見せない。
松田 千夏「もう、あなたの助けはいらない。」
直人は電話を止めず、妹の番号を入れたのは自分だと静かに指摘する。まだ着信音は鳴らない。
松田 直人「その番号、僕が入れたんだよ。」
感動の山: 怖さ。直人のスマホが鋭く鳴る。直人がそれを顔の下まで上げ、妹の番号が自分の番号だと言い切る。発話後は口を閉じ、音楽も止めて一秒以上の沈黙を残す。
松田 直人「妹の番号は、僕の番号だよ。」
千夏は恐怖で目を見開くが、電話を耳から下ろし、警察に直接かけ直すと決める。まだ次の発信はしていない。耳から離したため通話待ちの音は聞こえなくなる。
松田 千夏「じゃあ、警察を呼ぶ。」
左の千夏が胸元にスマホを持つ。右手前の直人は背中側で映り、左手に自分のスマホを持ったまま、右手で千夏のスマホだけを取る。千夏の体には触れない。最後は直人が両方のスマホを持ち、千夏の口が閉じた恐怖の顔で止まる。