『私を帰した彼に同じ言葉を返したら、顔が曇った』
——私を帰した彼に同じ言葉を返したら、顔が曇った
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夜の陽介の部屋。開いた戸の前にいる花が、帰るよう促された寂しさをこらえて陽介を見る。
西村 花「彼氏なのに、帰っていいって?」
西村 花「まだ一緒にいたい。」
陽介は開いた茶色の戸のそばで、花の疲れを気遣う。一緒にいたいという返事はしない。
石川 陽介「疲れてるでしょ。無理しないで。」
花は帰る理由ではなく、自分と一緒にいる気持ちを確かめようとする。
西村 花「私といても、楽しくない?」
陽介は嫌ってはいないと答えるが、開いた戸のそばから動かず、一緒にいたいとは言わない。
石川 陽介「嫌なら、家に呼ばないよ。」
最後の画には開いた戸が残る。
西村 花「わかった。今日は帰るね。」
*
翌日の夜、陽介は花の部屋に来ている。白い戸は閉まっている。花の右側に立つ陽介が疲れた顔で話す。
石川 陽介「疲れた。花といるとほっとする。」
花は左側の閉まった白い戸のそばで陽介を見て、帰っていいと言いながら戸を開ける。最後には戸が開き切る。
西村 花「疲れてるよね。帰っていいよ。」
陽介は花から帰っていいと言われ、歓迎されていないのかと不安になる。
石川 陽介「帰ってほしいの?俺、邪魔?」
開いた白い戸のそばで、花は昨日の自分も同じ意味に受け取ったと伝える。
西村 花「私も昨日、そう聞こえた。」
陽介は自分の言葉が花を遠ざけたと気づき、涙を浮かべて本音を伝える。言い終わった後、口を閉じたまま一秒以上、花を見る。
石川 陽介「帰したいんじゃない。一緒にいたい。」
花は陽介を見たまま、一緒にいたいと答えて白い戸を閉める。最後には戸が枠まで閉まり切る。
西村 花「私も。今日は一緒にいよう。」
陽介は花を見て、涙の残る目で小さくほほ笑む。