【公式映像脚本】『モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第25話「復讐が殺した子供』
キャッチコピー:『モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第25話「復讐が殺した子供」
■ 登場人物
・モンテ・クリスト伯(エドモン)(1838年。莫大な財宝を手にし、モンテ・クリスト伯としてパリに現れたエドモン。冷たく青白い美貌。)
・ヴィルフォール(検事総長)(1838年。パリの検事総長となったヴィルフォール。)
・エロイーズ(ヴィルフォールの後妻。息子エドゥアールに遺産を残すため、毒を使う。)
・ベルツッチオ(伯爵の忠実な執事。コルシカ出身。昔ヴィルフォールを襲い、埋められた赤ん坊を救った。)
・ダングラール男爵(銀行家)(1838年。パリの大銀行家ダングラール男爵となったダングラール。)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(3.1秒)
ト書き:冒頭フック。動かない幼い手と、それを見つめる伯爵の衝撃の表情。(この話「復讐が殺した子供」の冒頭)。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「……この子まで。」
◆ s02(3秒)
ト書き:時間を遡り、ヴィルフォールがエロイーズの名を叫びながら部屋に駆け込む。
テロップ:[その少し前]
ヴィルフォール(検事総長)「エロイーズ……!」
◆ s03(3.2秒)
ト書き:伯爵が駆け込み、床に倒れたエロイーズを目にする。子供の姿は寝台の陰に隠れる。
◆ s04(2.9秒)
ト書き:伯爵が脈を確かめ、医者を呼べと叫ぶ。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「医者を! 早く!」
◆ s05(4秒)
ト書き:ヴィルフォールが、妻に死を命じたこと、息子まで巻き込んだことを語る。
ヴィルフォール(検事総長)「私は妻に死を命じた。だが、息子まで道連れにするとは……。」
◆ s06(3.6秒)
ト書き:聞き手である伯爵の反応。硬い表情でヴィルフォールの言葉を受け止める。
◆ s07(3.3秒)
ト書き:伯爵が幼いエドゥアールの名を呟き、悲痛な表情を浮かべる。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「エドゥアール……。」
◆ s08(2.5秒)
ト書き:伯爵が必死に蘇生を試みるが、反応はない。
◆ s09(2.5秒)
ト書き:静寂。蘇生の努力が虚しく終わった後の、張り詰めた沈黙。
◆ s10(3.6秒)
ト書き:ヴィルフォールが相手の正体を問う。
ヴィルフォール(検事総長)「お前は……何者だ……。」
◆ s11(3.5秒)
ト書き:伯爵が自分の名を告げ、ヴィルフォールは壊れたように笑い現実を失う。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「エドモン・ダンテスだ。」
◆ s12(4.1秒)
ト書き:伯爵の心の声。悪人を裁くつもりだったという自省。
モンテ・クリスト伯(エドモン)(声)「私は悪人を裁くつもりだった。」
◆ s13(5.1秒)
ト書き:罪のない子供まで失わせたという痛切な心の声と、俯く伯爵。
モンテ・クリスト伯(エドモン)(声)「……だが、罪のない子供まで失わせた。」
◆ s14(3秒)
ト書き:伯爵邸。ベルツッチオがダングラールの国外逃亡を報告する。
ベルツッチオ「ダングラールは数日前、国外へ逃げていました。私たちが今それを確認しました。」
◆ s15(3秒)
ト書き:回想。数日前、銀行から逃げ出すダングラールの姿。
テロップ:[数日前]
◆ s16(2.8秒)
ト書き:報告を終え、重々しく頭を下げるベルツッチオ。
◆ s17(4秒)
ト書き:伯爵が「最後の一人か」と呟く。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「……最後の一人か。」
◆ s18(3.1秒)
ト書き:ベルツッチオが、銀行の預り金が持ち出されたと告げる。
ベルツッチオ「銀行の預り金を持ち出しています。」
◆ s19(4秒)
ト書き:伯爵が「誰の金だ?」と問う。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「誰の金だ?」
◆ s20(2.8秒)
ト書き:ベルツッチオが慈善基金の話を切り出す。
ベルツッチオ「慈善基金が寡婦と孤児を救うために受け取るはずだった五百万フランです。」
◆ s21(2.6秒)
ト書き:寡婦と孤児を救うはずだった五百万フランだと告げる。
◆ s22(2.7秒)
ト書き:回想。伯爵が先に信用枠五百万フランを引き出していた銀行の光景。
◆ s23(3.5秒)
ト書き:伯爵が静かに目を閉じる。
◆ s24(3.6秒)
ト書き:伯爵が目を開き、金を取り戻しこれ以上犠牲を出さないと誓う。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「……その金は取り戻す。これ以上、犠牲を出してはならない。」