【公式映像脚本】『引っ越した部屋のポストに、十年前の恋文が届く』
キャッチコピー:古いアパートの201号室に越してきた彩花。ポストに届いたのは、十年前の日付の手紙だった。返事を書くと、翌朝また返事が来る。相手は十年前の201号室の住人・セイ。彼はクリスマスイブの夜、火事で死ぬはずだった。
■ あらすじ
古いアパートの201号室に越してきた彩花。ポストに届いたのは、十年前の日付の手紙だった。返事を書くと、翌朝また返事が来る。相手は十年前の201号室の住人・セイ。彼はクリスマスイブの夜、火事で死ぬはずだった。
■ 登場人物
・森 彩花(lead / 201号室に越してきた図書館司書)
・七瀬 誠(セイ)(lead / アパートの大家。十年前の201号室の住人)
■ チャプター構成
[00:00] 十年前の手紙
[00:13] 文通と大家さん
[00:27] クリスマスイブの火事
[00:38] 止まった手紙
[00:51] 十年ぶり
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(2秒)
ト書き:郵便受けを開けた彩花が、古い封筒を見て固まる。
テロップ:[引っ越した部屋のポストに——]
◆ s02(2.5秒)
ト書き:封筒の消印。
テロップ:[十年前の日付]
◆ s03(2.5秒)
ト書き:題字は合成。
テロップ:[引っ越した部屋のポストに、十年前の恋文が届く]
◆ s04(6秒)
ト書き:201号室。机で手紙を読む彩花。
七瀬 誠(セイ)(声)「201号室の、新しい住人さんへ。十年後のあなたに、届くでしょうか。」
【シーン 2】
◆ s05(5秒)
ト書き:彩花が返事を書く。
森 彩花(声)「冗談のつもりで、返事を書いた。翌朝、また返事が来た。」
◆ s06(3秒)
ト書き:階段の下。大家の七瀬が、自分のマフラーを彩花の首に巻く。一瞬、顔が近づく。
七瀬 誠(セイ)「201は、冷えますから。」
◆ s07(2.5秒)
ト書き:大家の左手の甲の、古い火傷の跡。
◆ s08(4秒)
ト書き:手紙は一か月続く。彩花が手紙の束を抱きしめる。
森 彩花(声)「十年前のセイさんに、私は恋をしていた。」
【シーン 3】
◆ s09(3秒)
ト書き:古い新聞の切り抜き。
テロップ:[十年前のクリスマスイブ アパート201号室で火災 住人の男性が死亡]
◆ s10(3.5秒)
ト書き:彩花の顔から血の気が引く。
森 彩花(声)「セイさんは、クリスマスイブの夜に死ぬ。」
◆ s11(4秒)
ト書き:彩花が泣きながら手紙を書く。
森 彩花(声)「イブの夜は、部屋にいないで。お願い。」
【シーン 4】
◆ s12(3秒)
ト書き:十二月二十五日の朝。空の郵便受けを何度も見る彩花。
テロップ:[12月25日]
森 彩花「……嘘。なんで、来ないの?」
◆ s13(5秒)
ト書き:彩花が郵便受けに額をつける。
森 彩花(声)「それきり、手紙は来ない。間に合わなかった? 死なないで……!」
◆ s14(5秒)
ト書き:夕方。階段の下で大家が古い封筒を差し出す。
七瀬 誠(セイ)「これ、十年前に、あなた宛てに預かった手紙です。」
【シーン 5】
◆ s15(3秒)
ト書き:封筒を持つ大家の左手。火傷の跡。
◆ s16(3秒)
ト書き:彩花が火傷の跡と大家の顔を見比べる。
森 彩花「……セイ、さん?」
◆ s17(5.5秒)
ト書き:大家が照れたように笑う。
七瀬 誠(セイ)「あなたの手紙で、クリスマスイブの夜は外にいた。それから十年、待ってた。」
◆ s17b(3.5秒)
ト書き:セイがコートの前を開け、彩花をその中に抱き寄せる。柵のクリスマスの電飾がまたたく。
森 彩花(声)「十年分の手紙より、この腕のほうが温かい。」
◆ s18(4秒)
ト書き:彩花が大家の手を両手で包み、つま先立ちでそっとキスする。
テロップ:[大家さんは、十年前の文通相手だった。]
七瀬 誠(セイ)(声)「はじめまして。十年ぶりです。」