『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第8話「切り取られた言葉』
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第7話と同じ日の昼、会社の会議室。採用の仕事から外れていた美咲は、元夫の健太を仕返しで落としたという嘘の疑いを、会社の面接の録画で晴らそうとする。小野寺は、ネットに投稿された面接の音声と会社の面接の録画を比べる。中村部長が入り、投稿者は「会社の録画こそ偽物だ」と言っていると知らせる。美咲が最後まで流すよう頼むと、会社の面接の録画には「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたことは関係ない。あなた自身の嘘で決まったの」と残っている。投稿では、続きの「関係ない」が切り取られていた。面接室でスマホ録音できたのは美咲と健太の二人だけだが、それだけでは投稿者を断定しない。中村が美咲に疑いは晴れたと謝罪し、採用の仕事に戻るよう伝え、美咲は初めて安心する。続いて中村は、本人への確認で健太が投稿を認めたと報告し、会社が健太を訴えると伝える。数日後の夜、会社の弁護士から健太への通知を開いて読んだ健太は青ざめる。梨花に助けを求めるため、梨花の実家へ向かおうと、通知を握って玄関へ走る。
高橋 美咲の声が響いた。「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたこと」
高橋 美咲「仕返しじゃない。仕事に戻りたい。」
小野寺 遥「社外の弁護士、小野寺です。投稿の面接音声を、会社の録画と比べます。」
中村 浩二「美咲さんの上司、中村です。投稿者は「会社の録画は偽物だ」と。」
高橋 美咲「会社の面接の録画を、最後まで流してください。」
高橋 美咲の声が響いた。「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたことは関係ない。あなた自身の嘘で決まったの。」
小野寺 遥「投稿は途中で終わっています。本当は「関係ない」と続くんです。」
小野寺 遥「録音できたのは美咲さんと健太さん。でも、投稿した人は別かもしれません。」
中村 浩二「疑いは晴れた。すまなかった。採用の仕事に戻ってくれ。」
中村 浩二「健太さん本人が投稿を認めました。会社は健太さんを訴えます。」
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数日後の夜のアパート。健太が低いテーブルのそばで、会社の弁護士から健太への通知を開いて読む。読んでから青ざめる。通知を手に、その場に立っている。
高橋 健太「弁護士からだ。嘘の投稿で、美咲の会社が俺を訴える……。」
高橋 健太「梨花に助けてもらう。梨花の実家へ行く!」