【公式映像脚本】『私を捨てた夫が、私の会社に面接に来た』第8話「切り取られた言葉』
■ あらすじ
第7話と同じ日の昼、会社の会議室。採用の仕事から外れていた美咲は、元夫の健太を仕返しで落としたという嘘の疑いを、会社の面接の録画で晴らそうとする。小野寺は、ネットに投稿された面接の音声と会社の面接の録画を比べる。中村部長が入り、投稿者は「会社の録画こそ偽物だ」と言っていると知らせる。美咲が最後まで流すよう頼むと、会社の面接の録画には「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたことは関係ない。あなた自身の嘘で決まったの」と残っている。投稿では、続きの「関係ない」が切り取られていた。面接室でスマホ録音できたのは美咲と健太の二人だけだが、それだけでは投稿者を断定しない。中村が美咲に疑いは晴れたと謝罪し、採用の仕事に戻るよう伝え、美咲は初めて安心する。続いて中村は、本人への確認で健太が投稿を認めたと報告し、会社が健太を訴えると伝える。数日後の夜、会社の弁護士から健太への通知を開いて読んだ健太は青ざめる。梨花に助けを求めるため、梨花の実家へ向かおうと、通知を握って玄関へ走る。
■ 登場人物
・高橋 美咲(3年前に夫の不倫で離婚し、現在はIT企業の採用担当責任者を務める冷静で凛とした35歳の主人公)
・高橋 健太(3年前に若い不倫相手・梨花を選んで美咲を捨てたが、現在は失業中で面接にやって来た38歳の元夫)
・中村 浩二(美咲の会社の人事部長。57歳。公平で落ち着いた上司。第1話の不採用を、面接の録画を見て決めた本人。)
・小野寺 遥(会社の外の弁護士。45歳。会社に頼まれて、別の担当として一から公平に調べる。美咲にも遠慮しない。)
■ 本編カット割り台本
【シーン 1】
◆ s01(6秒)
テロップ:[私が仕返し?]
テロップ:[美咲|健太の元妻・採用責任者]
高橋 美咲(声)「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたこと」
高橋 美咲「仕返しじゃない。仕事に戻りたい。」
◆ s02(6秒)
テロップ:[社外弁護士・小野寺遥]
小野寺 遥「社外の弁護士、小野寺です。投稿の面接音声を、会社の録画と比べます。」
◆ s03(4.5秒)
テロップ:[中村部長|美咲の上司]
中村 浩二「美咲さんの上司、中村です。投稿者は「会社の録画は偽物だ」と。」
◆ s04(4秒)
高橋 美咲「会社の面接の録画を、最後まで流してください。」
◆ s05(7.5秒)
高橋 美咲(声)「あなたが私を捨てたことと、面接に落ちたことは関係ない。あなた自身の嘘で決まったの。」
◆ s06(4.5秒)
小野寺 遥「投稿は途中で終わっています。本当は「関係ない」と続くんです。」
◆ s07(5.5秒)
小野寺 遥「録音できたのは美咲さんと健太さん。でも、投稿した人は別かもしれません。」
◆ s08(6.5秒)
中村 浩二「疑いは晴れた。すまなかった。採用の仕事に戻ってくれ。」
◆ s09(5.5秒)
中村 浩二「健太さん本人が投稿を認めました。会社は健太さんを訴えます。」
【シーン 2】
◆ s10(5秒)
ト書き:数日後の夜のアパート。健太が低いテーブルのそばで、会社の弁護士から健太への通知を開いて読む。通知の名称だけを字幕で示し、本文の合成文字は出さない。読んでから青ざめる。通知を手に、その場に立っている。行き先を示す家や表札は映さない。
テロップ:[数日後の夜・健太のアパート]
テロップ:[健太|美咲の元夫]
テロップ:[会社の弁護士から健太への通知]
高橋 健太「弁護士からだ。嘘の投稿で、美咲の会社が俺を訴える……。」
◆ s11(4.5秒)
高橋 健太「梨花に助けてもらう。梨花の実家へ行く!」