作成時間: 2020-08-06 20:53:08

更新時間: 2020-08-06 21:51:04

作者: OsoneHiroyuki

タイトル

VRMMOもの

ジャンル

SF VR

タイトルキーワード

仮想現実 電脳世界 VRMMO 近未来 ファンタジー ゲーム SF デスゲーム

あらすじキーワード

仮想現実 電脳世界 VRMMO 近未来 ファンタジー ゲーム SF デスゲーム

あらすじ

あなたは、最新のヘッドマウントディスプレイを購入し、まるで異世界のようなファンタジーの世界にやってきました。しかし、突然ログアウトができなくなり、デスゲームが始まります。サバイバルを乗り越え、ログアウトをする方法を探すのか? それともほのぼの暮らすのか?

本文

俺は、最近VRに嵌っている。それは、俺の知る限り、一番最新のVRMMOだ。

「おおー」

俺は思わず感嘆の声を漏らしてしまった。

「VRゲームって......」
目の前には、信じられないほどにリアルな世界が拡がっている。

「これは......、夢か?」
思わずそう呟いてしまうくらいだ、これは夢に違いない。
しかし、夢にしてはリアルな映像だ。
俺達が今いる現実世界とは似て非なる世界であることは、はっきりとわかる。俺が寝ていたカプセルは......ベッドルームだろうか?

「おい、これは」
俺は、そう呟きながら、自分のVRアバターを指さした。

「これは............、俺か?」
目の前のVRアバターは、俺にそっくりだった。

「俺だ」
え?喋ったぞ。

「俺なんだよ」

このアバターは俺ではない。
「お前は、一体誰なんだ?」
俺はそう呟きながら尋ねる。

「そうだなあ......、俺か。俺は、【AI・ワールド・ボーイ】」

ははは。何それ?AI?

「AI?AIがVRMMOをプレイするなんて初めて聞いたぞ?」
俺はそう、驚愕の声を漏らしてしまう。

「ああ......、そうかもれない。だけど、これを見ればわかるだろ?」そう言って、AIは一枚のディスプレイを取り出した。

「えーと、これは!
」俺は、そう声を上げて驚く。画面を見ると......。

『ようこそ。VRゲームの世界へ。あなたは、VRMMOのキャラクターであり、VR世界に転生しました』

そんな説明が画面に表示されていたのだ。

「え、何なの?どういうことなの?
思わず、そう問いかける。しかしAIは既に俺の前から姿を消していた。

「んー、まあ、そのうち分かるだろ......」

ははははは。
AIがそんな言葉を残して、消えてしまったのだ。

「とりあえず、まずはログアウトをするぞ」
そう言って、俺は、ログアウトを選択する。

◆◇◆◇◆

「うーん、これが、ログアウト画面かー。すごいなー」
俺は、そのログアウトボタンに軽く触れる。

「ログアウト」
そう言葉を漏らしながら、ログアウトボタンを押す。
そして、次の瞬間。VRの世界からログアウトした。

すると......。

「え?また、ここは」
再び俺は驚く。前と同じ場所だった。

「うん?もう一回ログアウトするぞ?」

そう言って、もう一度ログアウトボタンを押した。

そして。

「ええ!?今度は何も起こらない!」
俺は思わず驚いて声をあげてしまう。

「え?どうして?何で?......ねえ、これってどうなってるんだ?」

不思議でならない。俺は、もう一度ログアウトボタンを押してみたが、やはり何も起こらない。

「......どういうことだ?」

まさか俺は、ゲームの中に閉じ込められてしまったのか……?