【公式映像脚本】『白文鳥と書きかけの手紙』
キャッチコピー:おばあちゃんの手紙に、白文鳥のゆきが小さな足あとを残した。
■ あらすじ
縁側の文机で、おばあちゃんが遠くに住む孫へ筆で手紙を書いている。白文鳥のゆきが机に降り、乾ききらない墨をちょんちょんと踏んで、紙の隅に小さな足あとを残す。おばあちゃんは笑って、その横にもう一行書き足した。
■ 登場人物
・ゆき(白文鳥)(主人公):珊瑚色のくちばしと左翼に小さな灰色の羽が1枚ある真っ白な文鳥。
・祖母・千鶴(手紙を書く祖母):縁側の文机で、都会で暮らす孫へ季節の便りを書く穏やかな女性。
■ チャプター構成
[00:00] 縁側の文机
[00:04] 筆の音
[00:09] ちょんちょん
[00:14] 小さな足あと
[00:19] 書き足した一行
■ 本編カット割り台本
◆ Cut-01(4秒)
ト書き:柔らかな朝の陽射しが差し込む古い日本家屋の縁側。文机の上には和紙と硯が置かれ、竹籠の縁に白文鳥のゆきがちょこんと止まっている。
ナレーション「十一月 縁側」
◆ Cut-02(5秒)
ト書き:祖母の皺の刻まれた手が、筆でさらさらと縦書きの手紙を綴っていく。ゆきは文机の隅に降り立ち、首をかしげて穂先の動きを見つめていた。
◆ Cut-03(5秒)
ト書き:ゆきが小さく跳ねて硯の縁をかすめ、桜色の小さな足先に艶やかな墨がちょんとついた。
◆ Cut-04(5秒)
ト書き:そのまま和紙の余白をちょん、ちょん、と歩いたあとには、紅葉の葉のような可愛らしい黒い足あとが三つ並んでいた。ゆきは誇らしげに胸を張る。
◆ Cut-05(6秒)
ト書き:祖母は叱るどころか目を細めて微笑み、ゆきの足あとの横に『ゆきも元気です』と一行書き添えた。庭の紅葉が朝風に揺れていた。