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『地球最後のコンビニ 第1話「最後のお客様」』 ・ AI BunCho 公式

第2話第1話「最後のお客様」(完全映像脚本・全162カット)

2026/10/20 公開・6,411字・👁️ 1 閲覧

【公式映像脚本】『地球最後のコンビニ 第1話「最後のお客様」 第1話』

キャッチコピー:世界が沈むまで7分。男は妻の誕生日ケーキを買いに、最後のコンビニへ来た

■ あらすじ

人が消えた東京で、一軒だけ開いているコンビニ。412夜目、沈む街から来た男は、屋根で待つ妻の誕生日ケーキを買いに来た。残り7分。夜勤のハルは、自分の世界を賭けて彼の最後の一分に灯りをともす。

■ 登場人物

・汐見 ハル(主人公・夜勤の店員):412日前の夜、初めてのシフト中に東京から人が消えた。以来ひとりで店を開け続け、来る客全員の写真を撮って壁に貼っている。「家に帰る日」のために最後のケーキを一つとってある。

・イラン・モロー(第1話の客(準主役)・沈む街の夫):海に沈んでいく街の船大工。街の灯りが全部消えた夜、屋根の上で妻マーラに「光のほうへ行って」と言われ、唯一の光だったこの店のドアへ泳いできた。妻の34歳の誕生日のケーキとろうそくを買うために。

・マーラ・モロー(イランの妻(屋根の上)):暗闇が怖い。街の灯りが消えた屋根の上で、ろうそくの燃えさし一本で夫を待つ。今日が34歳の誕生日。

・大庭 清(前の店長(第1話は防犯映像の中だけ)):長年この店を守ってきた店長。マニュアルを残して姿を消した。第1話では412日前の防犯映像に映るだけで、行方はシリーズの縦軸になる。

・明日の店員(明日の防犯映像でレジに立つ人物(第1話は肩から下と声だけ)):明日の映像で、客として入ってくるハルに「いらっしゃいませ」と言う。顔は映さない。正体は第8話で明かす(ハルの弟カイ、28歳)。第1話では誰なのか分からないことが開いた問い。

■ 本編カット割り台本

【シーン S1:海に開く自動ドア】

◆ 001(3秒)

 ト書き:無人の東京の交差点。人も車もない。信号だけが変わり続け、角に一軒だけ灯りのついた店がある。

◆ 002(3秒)

 ト書き:店内。ハルがひとり、おにぎりの列を揃えている。入店チャイム。彼女は顔を上げる。

◆ 003(3.5秒)

 ト書き:自動ドアが開く。その向こうは通りではない。屋根だけが突き出た夜の海。海水が床のタイルに流れ込む。

◆ 004(3秒)

 ト書き:ずぶ濡れの男が灯籠を下げて駆け込んでくる。イラン。

 イラン・モロー「やってますか」

◆ 005(2.5秒)

 ト書き:ハルは驚かない。小さく頭を下げる。

 汐見 ハル「いらっしゃいませ。ともしびマートへ」

【シーン S2:残り時間を出すレジ】

◆ 006(4秒)

 ト書き:タイトル。人のいない街に一軒だけの店。

 画面文字:[地球最後のコンビニ 第1話「最後のお客様」]

 VO:haru「四百十二夜。東京の人は、誰も来ない」

◆ 007(3.5秒)

 ト書き:イランが通路を走り、棚を探す。

 イラン・モロー「ろうそく。それとケーキ。何でもいい」

◆ 008(2.5秒)

 汐見 ハル「どなたの誕生日ですか」

◆ 009(3.5秒)

 イラン・モロー「妻の。屋根の上で待ってる」

◆ 010(4.5秒)

 ト書き:ドアの向こう、屋根の上に女のシルエット。ろうそくの燃えさしが一本だけ。

 VO:ilan「マーラ。今日で三十四」

◆ 011(3秒)

◆ 012(3秒)

 画面文字:[07:08]

 VO:haru「値段じゃない。残り時間」

◆ 013(3.5秒)

 イラン・モロー「十分だ。十分だよ」

◆ 014(4秒)

 イラン・モロー「間に合わなきゃ、彼女は一人で終わる」

◆ 015(3秒)

◆ 016(4.5秒)

 ト書き:カウンターの奥の壁。天井まで、見知らぬ人々のインスタント写真で埋まっている。

 VO:haru「四百十二人のお客様。四百十二の世界」

◆ 017(3.5秒)

 ト書き:写真の一枚一枚。霜まみれの女、眼鏡に灰の女、光る蛾の瓶を持つ老人。

◆ 018(3秒)

 汐見 ハル「皆さんの分、一枚ずつ撮ってるんです」

◆ 019(3秒)

 ト書き:前の店長・大庭のマニュアル。鉛筆の手書き。

 画面文字:[一、灯りを消すな。二、来た客は必ず迎えよ。三、客は零の前に帰せ。]

 VO:haru「店長がルールを残していった」

◆ 020(4秒)

 ト書き:ハルが天井の蛍光灯を見上げる。

 VO:haru「灯りが消えたら、店はこの世界を忘れる」

◆ 021(3秒)

 ト書き:ハルの手が、テープで封じた照明スイッチを押さえる。

 VO:haru「中にいる者も」

◆ 022(4.5秒)

 ト書き:奥の事務所の防犯モニター。日付の表示が一日ずれている。

 画面文字:[413夜目]

 VO:haru「防犯カメラの時計は、最初の夜から一日進んでいる」

【シーン S3:東京が静かになった夜】

◆ 023(3.5秒)

 イラン・モロー「ここに一人で?」

◆ 024(3.5秒)

 汐見 ハル「東京が静かになった夜から」

◆ 024a(4秒)

 ト書き:(412夜のひとつ)イートインで、ひとり期限切れのおにぎりを食べる。

 VO:haru「期限が切れたのは、わたしが食べる。誰かが」

◆ 025(4.5秒)

 ト書き:モニターの中、412日前の店。客がいる。レジに店長の大庭。新人のハルは私服。

 VO:haru「わたしの最初のシフト。二十九歳だった」

◆ 025a(3.5秒)

 VO:haru「大庭さんは三十年、この店をやってた」

◆ 026(4秒)

 ト書き:窓の外、交差点を渡る人々が歩きながら光の粒になって消える。傘だけが落ちる。

◆ 027(3.5秒)

 ト書き:店内の客も消える。かごが落ちる。

◆ 028(3秒)

 VO:haru「わたしは倉庫にいた」

◆ 029(4秒)

 ト書き:店は空っぽ。レジにも誰もいない。

◆ 029a(3.5秒)

 VO:haru「エプロンとルールだけ残して」

◆ 030(4.5秒)

 汐見 ハル「開けておけば、いつか扉が家に開く」

◆ 031(3秒)

 イラン・モロー「じゃあ二人とも、運が要るな」

◆ 032(2.5秒)

 画面文字:[05:44]

【シーン S4:最後のケーキ】

◆ 033(4秒)

 ト書き:ハルがイランをデザートの冷蔵棚へ連れていく。

◆ 034(3秒)

 ト書き:棚は空っぽ。

◆ 035(3秒)

◆ 036(3.5秒)

 イラン・モロー「甘いものなら何でも。頼む」

◆ 037(3秒)

◆ 038(3.5秒)

 ト書き:事務所の小さな冷蔵庫。

◆ 039(4秒)

 ト書き:ケーキがひとつ。ドームに付箋。

 画面文字:[家に帰る日に]

 VO:haru「扉が家に開く夜のために、取っておいた」

◆ 040(3秒)

◆ 040a(3.5秒)

 VO:haru「弟とわたしは、いつもケーキを半分こした」

◆ 040b(3秒)

 VO:haru「カイ。どこかにいる」

◆ 041(3.5秒)

 ト書き:ハルがケーキをカウンターに置き、イランの前へ滑らせる。

◆ 042(3秒)

 イラン・モロー「これ、あなたのだろ」

◆ 043(3秒)

 汐見 ハル「今は、あなたのです」

◆ 044(3.5秒)

 イラン・モロー「ありがとう」

◆ 044a(3秒)

 イラン・モロー「名札が空だ。名前は?」

◆ 044b(2.5秒)

 汐見 ハル「ハルです」

◆ 044c(3秒)

 イラン・モロー「ハル。借りができた」

◆ 045(2.5秒)

 画面文字:[04:46]

◆ 046(3.5秒)

 イラン・モロー「払えるものがない」

◆ 047(3秒)

 汐見 ハル「あなたの世界のものを」

◆ 048(3秒)

◆ 049(2.5秒)

 汐見 ハル「それはだめ」

◆ 050(3.5秒)

 イラン・モロー「じゃあこれ。俺たちの最後の灯りだ」

◆ 050a(3秒)

 汐見 ハル「向こうで要るでしょう」

◆ 050b(3秒)

 イラン・モロー「ルールはルールだろ」

◆ 051(3秒)

 ト書き:ハルは迷いながら、イランから灯籠を受け取る。

◆ 052(3秒)

 ト書き:ハルが受け取った灯籠を、カウンターに置く。

【シーン S5:屋根の上の暗闇】

◆ 053(4秒)

 ト書き:床の水が広がり、菓子が浮く。

◆ 054(3秒)

 イラン・モロー「床、ごめん」

◆ 055(3.5秒)

 汐見 ハル「去年の春は砂の世界でした」

◆ 055a(3.5秒)

 イラン・モロー「俺が船を作って、彼女が塗った」

◆ 055b(4秒)

 VO:ilan「あの港の船は全部、彼女の色だ」

◆ 055c(3.5秒)

 イラン・モロー「あと四十回、祝うつもりだった」

◆ 055d(3秒)

◆ 056(4秒)

 ト書き:二人とも黙る。ハルがケーキを袋に入れる。

◆ 057(4秒)

 イラン・モロー「彼女、暗いのが怖いんだ。昔から」

◆ 058(4.5秒)

 VO:ilan「街の灯りが消えたとき、彼女が言った。光のほうへ行けって」

◆ 059(3.5秒)

 イラン・モロー「残ってた光は、この店のドアだけだった」

◆ 059a(4秒)

 イラン・モロー「この店の灯りに向かって、一時間泳いだ」

◆ 060(3秒)

◆ 061(4秒)

 イラン・モロー「これ全部、お客さん?」

◆ 062(3秒)

 汐見 ハル「来た人、全員です」

◆ 063(3秒)

 イラン・モロー「あなたのは?」

◆ 064(3秒)

◆ 065(3.5秒)

 イラン・モロー「動かないで」

◆ 066(2秒)

◆ 067(3秒)

 ト書き:写真はまだ灰色のまま。

◆ 067a(3秒)

 イラン・モロー「待ってれば出てくる」

◆ 068(4秒)

 イラン・モロー「あなたは、俺みたいな世界の人じゃないよな」

◆ 069(4秒)

 汐見 ハル「わたしの世界は終わりました。四百十二夜前に」

◆ 070(3秒)

◆ 071(4.5秒)

 イラン・モロー「終わってたら、あなたはこっち側にいる」

◆ 072(3秒)

◆ 072a(3.5秒)

 汐見 ハル「じゃあ、なんで帰れないの」

◆ 072b(3.5秒)

 イラン・モロー「たぶん、まだ誰かが待ってるんだ」

◆ 073(2.5秒)

 画面文字:[02:39]

【シーン S6:最後の一分は彼女と】

◆ 074(4秒)

 ト書き:店は足首まで浸水。灯籠が通路を流れていく。灯りが瞬く。

◆ 074a(2.5秒)

 画面文字:[02:32]

◆ 075(4秒)

◆ 076(3.5秒)

◆ 077(3.5秒)

 汐見 ハル「ここにいて。ルールなんて、ただのノート」

◆ 077a(3秒)

◆ 078(4秒)

 イラン・モロー「最後の一分なら、彼女といたい」

◆ 079(3秒)

 汐見 ハル「なら、わたしも一緒に運ぶ」

◆ 080(4秒)

 ト書き:ハルが後を追う。敷居で水の幕が光に変わり、彼女を押し戻す。

◆ 080a(3秒)

◆ 081(3秒)

 イラン・モロー「まだ、あなたの世界の番じゃない」

◆ 082(3秒)

◆ 082a(3秒)

 マーラ・モロー「イラン!」

◆ 082b(3秒)

 イラン・モロー「今行く!ケーキあるぞ!」

◆ 083(4.5秒)

 ト書き:イランはケーキを頭上に掲げ、海へ戻っていく。

◆ 083a(3秒)

◆ 084(4.5秒)

 ト書き:屋根のろうそくが消える。真っ暗。

◆ 084a(3.5秒)

 イラン・モロー「マーラ!見えない!」

◆ 085(3.5秒)

 ト書き:マーラが暗闇の中で震える。

◆ 086(3秒)

◆ 086a(3秒)

◆ 087(2.5秒)

 画面文字:[01:25]

【シーン S7:すべての灯り】

◆ 088(3.5秒)

 ト書き:ハルが水をかき分けて、スイッチのパネルへ。

◆ 089(3秒)

◆ 090(2.5秒)

◆ 091(4秒)

 ト書き:店じゅうの灯りが一斉にともる。光がドアから海へあふれ出す。

◆ 092(4秒)

 ト書き:沈む街から見ると、海の上に浮かぶ光の戸口から、一本の光が屋根まで伸びる。

◆ 092a(3.5秒)

◆ 093(3.5秒)

 マーラ・モロー「見える」

◆ 094(4秒)

◆ 094a(3秒)

 マーラ・モロー「本当に戻ってきた」

◆ 094b(3秒)

 イラン・モロー「最後のひとつだった」

◆ 095(3秒)

◆ 096(4秒)

 イラン・モロー「誕生日おめでとう、マーラ」

◆ 096a(3秒)

 イラン・モロー「願いごとを」

◆ 096b(3秒)

◆ 097(3秒)

 マーラ・モロー「誰が灯りを?」

◆ 098(3秒)

 イラン・モロー「友だちだ」

◆ 098a(3秒)

 イラン・モロー「ハルっていうんだ」

◆ 098b(3秒)

◆ 099(4秒)

 ト書き:店の灯りが激しく瞬く。ハルはドア枠を両手で掴んで離さない。

◆ 099a(3秒)

◆ 099b(3秒)

◆ 100(3秒)

 汐見 ハル「まだ」

◆ 101(2.5秒)

 画面文字:[00:10]

◆ 102(5秒)

 ト書き:光の筋の中、ろうそくの横で抱き合う二人。水が屋根の端に届く。

◆ 102a(3秒)

 マーラ・モロー「怖くない」

◆ 103(3.5秒)

 ト書き:ドアが閉まる。店じゅうの灯りが消える。

◆ 103a(2.5秒)

◆ 104(3.5秒)

 ト書き:真っ暗な店に、イランが払った灯籠だけが燃えている。

◆ 105(3.5秒)

 ト書き:蛍光灯が一本ずつ戻る。

◆ 105a(3秒)

 VO:haru「灯りひとつで、足りた」

◆ 106(3秒)

◆ 107(3.5秒)

◆ 107d(3.5秒)

 ト書き:ハルは床の海水を拭く。いつもの夜のように。

◆ 107a(3.5秒)

 ト書き:ハルは灯籠をそっと持ち上げる。

◆ 107b(3秒)

 汐見 ハル「払いすぎです」

◆ 107c(3.5秒)

 ト書き:灯籠はレジの横のフックに吊るされる。

【シーン S8:わたしの写真】

◆ 108(3秒)

 ト書き:灰色だった写真に、ハル自身の顔が浮かび上がる。

◆ 109(3.5秒)

◆ 109a(3.5秒)

 VO:haru「四百夜で、初めてのわたしの写真」

◆ 110(3.5秒)

 ト書き:ハルは自分の写真を、客たちの写真の中に貼る。

◆ 110a(3.5秒)

◆ 111(4秒)

 VO:haru「家って、誰かがろうそくをともす場所なのかも」

◆ 112(4.5秒)

 ト書き:冒頭と同じ交差点。夜が明けかけている。

【シーン S9:明日の防犯カメラ】

◆ 113(2.5秒)

◆ 114(3秒)

 画面文字:[413夜目]

◆ 115(4秒)

 ト書き:モニターの中、コートを着たハルが、外の通りから客として入ってくる。手に灯籠。

◆ 116(3秒)

 OS:clerk「いらっしゃいませ。ともしびマートへ」

◆ 117(2秒)

 画面文字:[12:00]

◆ 118(2.5秒)

 汐見 ハル「……誰が、わたしのレジに?」

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