『モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第3話「壁の向こうの男』
——モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第3話「壁の向こうの男
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暗い独房で囚人が壁に耳を当てる。壁の向こうの声への衝撃(この話「壁の向こうの男」の冒頭)。
ファリア神父の声が響いた。「そこに誰かいるか?」
投獄当初のエドモンが無実を叫ぶ。
エドモン・ダンテス「俺は何もしていない!」
叫ぶのをやめ、力なく壁にもたれるエドモン。
看守の声が響いた。「黙れ!」
自暴自棄となった囚人のもとに壁を打つ音が響く。
囚人が壁を掘り始める。
エドモン(イフ城の囚人)「誰だ……?」
崩れた石の穴からファリア神父の顔が現れる。
ファリア神父「おや。隣の独房だったか。」
穴の向こうを見つめる囚人の驚愕。
エドモン(イフ城の囚人)「あなたは?」
穴越しに名乗るファリアと聞き入る囚人。
ファリア神父「ファリア。神父だ。」
脱獄の意図を問う囚人。
エドモン(イフ城の囚人)「脱獄しようとしていたのか?」
計算違いを認めるファリア。
ファリア神父「もちろん。だが計算を間違えた。」
共に逃げようと告げる囚人。
エドモン(イフ城の囚人)「なら、一緒に逃げよう。」
逃げる前に真実を知れと告げるファリア。
ファリア神父「その前に、君は知らなければならないことがある。」
投獄の理由を問うファリア。
ファリア神父「君はなぜ投獄された?」
無実だと答える囚人。
エドモン(イフ城の囚人)「無実の罪だ。」
誰かに憎まれたかと問うファリア。
ファリア神父「誰かに憎まれていたか?」
何も答えられない囚人の沈黙。
エドモン(イフ城の囚人)「……。」
国家ではなく人間に裏切られたと告げるファリア。
ファリア神父「君は国家に捕まったんじゃない。」
裏切りの本質を突くファリアの言葉。
ファリア神父「人間に裏切られたんだ。」