『モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第2話「無実の男を消した検事』
——モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第2話「無実の男を消した検事
────────────────────────
(この話「無実の男を消した検事」の冒頭)。
ヴィルフォール「この手紙を持ってきたのか!?」
震える手と焦げた手紙の接写で衝撃を刻む。
聞き手を射抜くように詰め寄るヴィルフォールの顔。
ヴィルフォール「エルバ島から、パリのボナパルト派へ手紙を運んだな。」
告発を受けて硬直するエドモンの反応。
エドモン・ダンテス「亡くなった船長の頼みです。中身は知りません!」
渡し先を問い詰める検事の視線。
ヴィルフォール「誰に渡す予定だった?」
「ノワルティエ」の名に検事の手が止まる瞬間。
エドモン・ダンテス「パリのノワルティエという方です。」
父の名を聞いた内心の動揺を顔に刻む。
ヴィルフォールの声が響いた。「父の名前だ……。」
沈黙を怪しむエドモンの問いかけ。
エドモン・ダンテス「何か問題が?」
動揺を隠して「無実」と告げる検事の偽りの平静。
ヴィルフォール「いや。君が無実なのは分かった。」
解放されると思い込むエドモンの希望の表情。
エドモン・ダンテス「では帰してもらえるんですね?」
暖炉に手紙を投げ入れる手元の挿入。
炎を映し、無表情に応じる検事。
ヴィルフォール「……ああ。」
夜の港から小舟で沖へ運ばれるエドモン。
エドモン・ダンテス「マルセイユに戻るんですよね?」
舟の先にそびえる要塞のシルエット。
憲兵の声が響いた。「着けば分かる。」
要塞を見上げ、恐怖に気づくエドモン。
エドモン・ダンテス「……あれは、イフ城?」
無実を叫びながら門へ引き立てられるエドモン。
エドモン・ダンテス「俺は無実だ! 検事に聞いてくれ!」
検事からの命令だと告げる看守の冷たい顔。
看守「検事から命令が来ている。」
出られると思うなと告げる看守の警告。
看守「ここから出られると思うな。」
鉄の扉が閉まり、暗闇に閉ざされる。