【公式映像脚本】『契約は一年、恋は禁止 第1話「契約の夫は、八年前に消えた初恋』
キャッチコピー:祖父の時計店を守るため、三十歳の誕生日までに一年だけの契約結婚をする汐里。条件は「恋をしないこと」。現れた契約の夫は、八年前に何も言わずに消えた初恋の人だった。
■ あらすじ
祖父の時計店を守るため、三十歳の誕生日までに一年だけの契約結婚をする汐里。条件は「恋をしないこと」。現れた契約の夫は、八年前に何も言わずに消えた初恋の人だった。
■ 登場人物
・水瀬 汐里(lead / 時計職人。祖父の時計店「みなせ時計店」を継いだ)
・久遠 湊(本名 鷹宮湊)(lead / 汐里の契約の夫。鷹宮恭一郎の息子で、鷹宮開発の社長)
・藤代 千景(support / 契約結婚の仲介人「結び屋」。湊の大学の同期)
・鷹宮 恭一郎(antagonist / 鷹宮開発の会長。湊の父)
■ 本編カット割り台本
◆ s01(2秒)
ト書き:結び屋の応接室。灰色のワンピースの汐里が、ドアの方を見て息を止める。
テロップ:[契約結婚の相手は——]
◆ s02(2秒)
ト書き:戸口に立つ湊。わずかに笑う。
テロップ:[八年前、黙って消えた初恋の人だった。]
久遠 湊(本名 鷹宮湊)「久しぶり、汐里。」
◆ s03(2.5秒)
ト書き:時計の壁。振り子がゆっくり揺れる。題字は合成。
テロップ:[契約は一年、恋は禁止]
テロップ:[第1話 契約の夫は、八年前に消えた初恋]
◆ s04(4秒)
ト書き:三日前。朝のみなせ時計店。汐里が作業台でルーペを付け、古い腕時計を直している。
テロップ:[三日前]
水瀬 汐里(声)「祖父の店を守る方法は、一つしかなかった。」
◆ s05(4.5秒)
ト書き:作業台の上の遺言書。
テロップ:[遺言 汐里が三十歳までに結婚し、一年続けたなら、店は汐里のものとする]
水瀬 汐里(声)「三十歳の誕生日までに結婚して、一年続けること。」
◆ s06(2.5秒)
ト書き:汐里が祖父の懐中時計を開いて見つめる。針は止まっている。
テロップ:[三十歳の誕生日まで あと37日]
水瀬 汐里(声)「誕生日まで、あと三十七日。」
◆ s07(4秒)
ト書き:店の戸が開き、千景が入ってくる。書類ばさみを掲げる。
藤代 千景「結び屋の藤代です。条件に合う方、見つかりました。」
◆ s08(4秒)
ト書き:汐里、真顔で。
水瀬 汐里「条件は一つだけ。恋をしない人。」
◆ s09(3.5秒)
ト書き:千景が楽しそうに笑う。
藤代 千景「ちょうどいい。向こうも、同じ条件です。」
◆ s10(2秒)
ト書き:契約の日。応接室の長いテーブルに汐里が一人で座っている。
テロップ:[契約の日]
◆ s11(5.5秒)
ト書き:契約書。
テロップ:[第一条 恋をしないこと/違約金 一千万円]
藤代 千景(声)「第一条、恋をしないこと。破れば違約金一千万円。」
◆ s12(4秒)
ト書き:汐里、少しだけ口元をゆるめる。
水瀬 汐里「一千万なんて払えないから、守れます。」
◆ s13(2秒)
ト書き:扉が開く。逆光の中に男の影。
◆ s14(2秒)
ト書き:汐里の目。息が止まる。
久遠 湊(本名 鷹宮湊)(声)「久しぶり、汐里。」
◆ s15(3秒)
ト書き:湊がテーブルの向かいに座る。
久遠 湊(本名 鷹宮湊)「相手が君だとは、知らなかった。」
◆ s16(4.5秒)
ト書き:向かい合う二人。汐里が言い返す。
水瀬 汐里「八年前、何も言わずにいなくなった人と、結婚?」
◆ s17(4秒)
ト書き:湊、目をそらさずに。
久遠 湊(本名 鷹宮湊)「一年だけだ。恋はしない。それなら、問題ないだろ。」
◆ s18(2.5秒)
ト書き:湊の左手首の古い腕時計。ガラスに傷。針は止まっている。
◆ s19(2.5秒)
ト書き:汐里が時計に気づく。
水瀬 汐里(声)「あの時計……私が直した時計だ。」
◆ s20(3秒)
ト書き:汐里がペンを取り、署名する (紙の文字は描かない)。
水瀬 汐里(声)「私は、署名した。」
◆ s21(3秒)
ト書き:湊が立ち上がり上着を整えて出ていく。内ポケットから名刺が一枚、床に落ちる。本人は気づかない。
◆ s22(3秒)
ト書き:床の名刺。
テロップ:[鷹宮開発 代表取締役社長 鷹宮 湊]
◆ s23(5秒)
ト書き:名刺を拾った汐里の顔。血の気が引く。
水瀬 汐里(声)「鷹宮開発。毎週、店を売れと手紙をよこす会社。」
◆ s24(2.5秒)
ト書き:閉まりかけたドアを見つめる汐里。
テロップ:[夫になった人は、敵だった。]