『モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第14話「毒を愛する美しい妻』
——モンテ・クリスト伯 ― 奪われた愛と復讐 ―』第14話「毒を愛する美しい妻
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(この話「毒を愛する美しい妻」の冒頭)。
エロイーズ「少しずつなら、誰にも気づかれないの?」
華やかな庭園で伯爵が植物の薬効について語る。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「植物には、人を治すものも害するものもあります。」
エロイーズが興味深げに微笑み、聞き手として応じる。
エロイーズ「興味深いお話ですわ。」
伯爵の言葉にエロイーズが考え込む。毒への関心が芽生える瞬間。
モンテ・クリスト伯(エドモン)「何事も、使う人間次第です。」
庭の奥でマクシミリアンとヴァランティーヌが手を握り合う。
マクシミリアンが結婚の許しを得られない不安を口にする。
マクシミリアン「君のお父上は、僕との結婚を許さないだろう。」
ヴァランティーヌがノワルティエの目での意思表示を味方だと語る。
ヴァランティーヌ「祖父ノワルティエは、体が動かなくても目で意思を伝える。私たちの味方よ。」
マクシミリアンが必ず迎えに来ると誓う。
マクシミリアン「必ず迎えに来る。」
別室の静かな卓上。相続の話が始まる場の導入。
エロイーズがヴァランティーヌの母方の財産を思案する。
エロイーズ「ヴァランティーヌが母方の大きな財産を相続するのね。」
ヴィルフォールが長女だから当然だと応じる。
ヴィルフォール(検事総長)「当然だ。あの子は長女なのだから。」
エロイーズが息子エドゥアールへの相続を問いただす。
エロイーズ「では、私のエドゥアールには?」
ヴィルフォールの言葉にエロイーズの笑顔が消える。
ヴィルフォール(検事総長)「十分に残してやる。」
夜の化粧台でエロイーズが薬瓶の箱を開ける。
鏡越しに廊下のヴァランティーヌを眺め、エロイーズが呟く。
エロイーズ「……あの子さえ、いなければ。」
箱を静かに閉じ、暗転。殺意の決意を示す。