【公式映像脚本】『狐の花嫁(実写版) 第3話「提灯職人の約束』
キャッチコピー:三百年前。提灯職人の藤次は、雨の夜に傷ついた黒狐を拾った。二人の祝言を矢が裂く。現在、朔は同じ夢で泣いて目覚める。
■ あらすじ
三百年前。提灯職人の藤次は、雨の夜に傷ついた黒狐を拾った。二人の祝言を矢が裂く。現在、朔は同じ夢で泣いて目覚める。
■ 登場人物
・千歳(lead / the fox bride)
・篝 朔(lead / onmyoji assassin, reincarnation of Tōji)
・藤次(past life of Saku (300 years ago); lantern maker and secret archer of the Bureau)
・雨宮 律(antagonist / director of the Bureau (陰ノ司))
・尾白(Chitose's guardian, a small old white fox)
■ 本編カット割り台本
◆ f01(2秒)
ト書き:夜。灯った紙の提灯を矢が貫く。
◆ f02(3秒)
ト書き:三百年前。雨の夜の提灯工房。
テロップ:[三百年前]
テロップ:[狐の花嫁]
◆ f03(3秒)
ト書き:藤次が竹の骨に紙を貼りながら鼻歌を歌う。
◆ f04(3秒)
ト書き:軒下で震える、傷ついた小さな黒狐。
◆ f05(3秒)
ト書き:藤次がしゃがみ、手を差し出す。
藤次「入りな。濡れちまうぞ。」
◆ f06(3秒)
ト書き:作りかけの大きな提灯の中で丸くなる黒狐。藤次が笑う。
◆ f07(3秒)
ト書き:季節が巡る。人の姿の千歳が提灯に絵付けを手伝い、二人で笑う。
◆ f08(3秒)
ト書き:提灯の明かりの下、藤次が言う。
藤次「祝言を挙げよう。三つの盃で。」
◆ f09(4秒)
ト書き:千歳の戸惑い。
千歳「人と盃を交わした狐など、聞いたことがありません。」
◆ f10(3秒)
ト書き:藤次が笑う。
藤次「じゃあ、俺たちが最初だ。」
◆ f11(3秒)
ト書き:ひそかな祝言。二つの盃が空き、三つ目が持ち上がる。
◆ f12(3秒)
ト書き:雨の屋根の上、頭巾の射手が弓を引く。
◆ f13(3秒)
ト書き:矢が飛ぶ。藤次が千歳の前に身を投げる。
◆ f14(3秒)
ト書き:三つ目の盃がこぼれ、畳に赤くしみる。
◆ f15(5秒)
ト書き:倒れた藤次が、かすれた声で。
藤次「……生まれ変わっても、見つけるから。」
◆ f16(3秒)
ト書き:現在。朔が夜明けに飛び起きる。頬に涙。
テロップ:[現在]
◆ f17(4秒)
ト書き:朔が自分の涙に触れる。
篝 朔「……なんで、泣いてる。」
◆ f18(3秒)
ト書き:戸口で湯呑みを持つ千歳が静かに見ている。
千歳「怖い夢でしたか。」
◆ f19(4秒)
ト書き:朔が答える。
篝 朔「矢の夢だ。射手の顔が見えなかった。」
◆ f20(4秒)
ト書き:千歳の表情が一瞬だけ凍り、すぐ微笑みに戻る。
◆ f21(3秒)
ト書き:(回想)屋根の上の射手が、頭巾に手をかける。
◆ f22(3秒)
ト書き:頭巾の下は、藤次の顔。
◆ f23(3.5秒)
ト書き:現在の千歳が小さくつぶやく。
テロップ:[つづく]
千歳「覚えていなくていいの。」