ファインカット、東京でジャスティン・H・ミン主演作とホン・サンス新作の海外販売契約を発表
この記事の重要ポイント
- 東京で発表された2作品の販売契約
- 『Journey There』の各国配給先
- ホン・サンス新作の配給先
- 東京の市場が持つ意味
韓国の映画販売会社ファインカットが東京の映画市場で、俳優ジャスティン・H・ミンが主演する『Journey There』と、ホン・サンス監督の新作『Nowhere to Lay My Eyes』について、各国の配給会社との契約をまとめたと伝えられた。日本や台湾、フランスなど複数の国・地域での公開につながる動きとなる。
事実確認できたこと
東京で発表された2作品の販売契約
韓国の映画販売会社ファインカットが、東京で開かれた映画の見本市の場で、2本の新作映画について各国の配給会社と販売契約を結んだと報じられた。1本は俳優ジャスティン・H・ミンが主演する『Journey There』、もう1本はホン・サンス監督の『Nowhere to Lay My Eyes』である。
映画の見本市とは、製作会社や販売会社が新作を各国の配給会社に紹介し、どの国で公開するかを決める商談の場のこと。今回は東京で行われたこの場が、韓国映画の海外展開を決める場所の一つになった形である。
出典:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
『Journey There』の各国配給先
『Journey There』の日本での販売先はKDDI Corporation、台湾はAndrews Film、モンゴルはIzagur Media、イスラエルはLev Cinemaと報じられた。さらにKairos Distributionが機内上映権を取得したと伝えられている。
機内上映権とは、飛行機の中で映画を視聴できるようにする権利のこと。劇場公開とは別に、移動中の乗客向けに作品を届けるルートが確保されたことになる。
この作品は、ジャスティン・H・ミンにとって初めての韓国製作作品とされる。監督はKim Jin-yuが務める。
出典:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
ホン・サンス新作の配給先
『Nowhere to Lay My Eyes』は、フランスの販売先がCarlotta Films、日本がMimosa Films、アルゼンチンがKligger、ポルトガルがThe Stone and the Plotと報じられた。
この作品はホン・サンス監督の35作目の長編とされる。ロカルノ映画祭では3つの賞を受賞したと伝えられている。ロカルノ映画祭はスイスで開かれる国際映画祭で、芸術性の高い作品が集まることで知られる。
同じファインカットが扱う作品として、『Bori』もシュリンゲル国際映画祭で2つの賞を受賞したと報じられている。
出典:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
分析編集部の見方
ここからは、上の事実をもとにした編集部の見方です。新しい事実は足していません。
東京の市場が持つ意味
今回の発表で注目したいのは、韓国の販売会社が東京の場で、日本を含む複数国の配給契約をまとめて発表した点である。アジアの映画市場が、作品を売買する交渉の場として機能していることがうかがえる。
ジャスティン・H・ミンは国際的に知られる俳優で、その主演作が各国に広がることは、韓国製作映画の海外展開の一つの例になる。ホン・サンス作品は芸術性の高い映画祭で評価されており、そうした作品がフランスや日本などで公開される流れも続いている。
一方で、今回伝えられたのは販売契約の段階であり、実際の公開時期や公開の規模は今後の課題となる。契約がどこまで劇場公開につながるかは、続報を待つ必要がある。
参考:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
受賞歴と作品の位置づけ
『Nowhere to Lay My Eyes』がロカルノ映画祭で3賞を受賞したこと、『Bori』がシュリンゲル国際映画祭で2賞を受賞したことは、ファインカットが扱う作品の評価を示す材料になっている。映画祭での受賞は、各国の配給会社が作品を選ぶ際の判断材料になりやすい。
ホン・サンス監督にとって35作目の長編という位置づけも、継続的に作品を作り続けてきた監督の蓄積を示す。海外の配給会社にとっては、過去作の実績を知っている観客に届けやすい作品といえる。
ただし、受賞がそのまま興行の成功を意味するわけではない。芸術性の高い作品がどのくらいの規模で公開されるかは、各国の配給会社の判断による部分が大きい。
参考:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
今後の論点
今後は、今回の契約が実際の公開にどうつながるかが論点になる。日本ではKDDI CorporationとMimosa Filmsがそれぞれの作品を担当すると報じられており、公開の時期や方法が注目される。
また、機内上映という劇場以外のルートが確保されたことも、作品の届き方の多様化として見ることができる。映画が劇場だけでなく、移動中や家庭など様々な場所で視聴される流れは今後も続くだろう。
ファインカットが東京で複数作品の契約をまとめたことは、今後の韓国映画の海外販売の動きを占う材料になる。続報で公開時期や追加の契約国が明らかになれば、作品の広がりがより具体的に見えてくる。
参考:Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ / Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories / ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut
よくある疑問
『Journey There』はどんな作品ですか?
ジャスティン・H・ミンが主演し、Kim Jin-yuが監督を務める作品です。ジャスティン・H・ミンにとって初の韓国製作作品とされています。
ホン・サンス監督の新作はどんな作品ですか?
『Nowhere to Lay My Eyes』はホン・サンス監督の35作目の長編とされ、ロカルノ映画祭で3つの賞を受賞したと報じられています。
今回の契約で日本ではどうなりますか?
『Journey There』はKDDI Corporation、『Nowhere to Lay My Eyes』はMimosa Filmsが日本での販売先と報じられています。公開時期などは今後の続報が待たれます。
出典・一次情報・参考資料
- Tokyo: Finecut Inks Deals for Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s ‘Nowhere to Lay My Eyes’ hollywoodreporter.com · 取得 2026-10-30 10:56
- Justin H. Min Starrer ‘Journey There’ & Hong Sangsoo’s ‘Nowhere To Lay My Eyes’ Sell To Multiple Territories deadline.com · 取得 2026-10-30 10:56
- ‘Beef’ Actor Justin H. Min’s ‘Journey There,’ Hong Sangsoo’s Locarno Winner ‘Nowhere to Lay My Eyes’ Rack Up International Sales for Finecut variety.com · 取得 2026-10-30 10:56
- この記事は、公開時点で確認できた公式発表と複数の報道に基づいています。報道や推計の数字はその旨を明記しています。
記事のデータおよび検証情報は2026年10月30日時点のものです。