作り方ガイド 最終更新

同人誌の入稿データの作り方|ページ割り・塗り足し・TIFF・トンボ付きPDF

コマ割りと縦書きの吹き出しが入った白黒のページ漫画の完成見本
スタジオで作ったページ漫画の見本

原稿は描けたのに、入稿データの作り方で手が止まる。同人誌の入稿でつまずきやすいのは、ページ数の数え方、塗り足し、解像度とカラーモードの3つです。この記事では、入稿データを作る前に決めることと、AI BunChoのページ漫画で本文・表紙を作ってTIFFやトンボ付きPDFに書き出すまでの手順をまとめます。印刷所ごとの細かな規定は、必ず各社の入稿ガイドで確かめてください。

データを作る前に決める4つのこと

入稿データは、印刷所と本の仕様が決まってから作ります。あとから変えると全ページを作り直すことになるので、最初に次の4つを決めておきましょう。

  • 仕上がりサイズ:同人誌ではB5とA5がよく使われます。漫画はB5、小説はA5が多い組み合わせです
  • 総ページ数:表紙(表1〜表4)を含めて数えます。綴じ方によってはページ数を4の倍数にそろえる必要があるので、印刷所の規定を確かめます
  • 本文の色:モノクロ(白黒2値)・グレー・カラーのどれにするか。白黒2値ならトーンは網点にしておきます
  • 綴じ方と読む向き:右綴じ(縦書きの漫画)か左綴じか。見開きのページの位置がこれで決まります

ページ割り(台割)を作る

台割は、1ページずつ「何を描くページか」を決めた表です。表紙・扉・本文・あとがき・奥付をどこに置くか、見開きの山場を何ページ目に置くかを先に決めておくと、ネームの段階で迷いません。

AI BunChoのテンプレートには、同人誌の16・24・32ページの型があります。たとえば16ページの型は表紙込み16ページ(本文10ページ)で、9ページ目の左ページでめくりの引きを作り、10ページ目の見せゴマで山場を迎える台割が入っています。自分の話を当てはめるだけで、ページの役割が決まります。

  • 同人誌16ページの型の見本

    同人短編 16ページ

    表紙込み16ページ(本文10ページ・B5)。1つの関係が1回だけ変わる話に絞った台割つき。

    この見本で作る
  • 同人誌24ページの型の見本

    同人短編 24ページ

    表紙込み24ページ(本文18ページ)。見開きの山場の位置まで型に入っています。

    この見本で作る
  • 表紙と扉絵の見本

    表紙・扉

    誰の話か・どんなジャンルかを一目で伝える表紙と、本編へつなぐ扉の2ページ。

    この見本で作る

入稿データの用語:塗り足し・トンボ・ノンブル

  • 仕上がり線:本を裁断したあとの紙の端。セリフや大事な絵は、ここから内側に余裕をもって置きます
  • 塗り足し(裁ち落とし):裁断のずれで白い線が出ないよう、仕上がり線の外まで絵を伸ばしておく部分。3mmを求める印刷所が多くあります
  • トンボ:裁断の位置を示す印。PDFで入稿するときに付けるよう求められることがあります
  • ノンブル:ページ番号。印刷所が順番を確かめるために使うので、絵の中に入れない場合も、のど側の余白などに小さく入れる(隠しノンブル)のが一般的です
  • 解像度:白黒2値の漫画原稿は600dpi、カラーやグレーは350dpi前後を求める印刷所が多くあります

ページ漫画で本文を作って書き出す手順

AI BunChoのスタジオで、本文のページ漫画を作り、入稿用に書き出すまでの流れです。

  1. 1仕上がりサイズを選んでページ漫画を作る

    漫画の画面で「+ 新しく作る」から形式に「漫画(ページ)」を選び、仕上がりサイズ(同人誌 B5/A5/自由(mm))を選んで作ります。テンプレートの16・24・32ページの型から始めることもできます。

  2. 2ページ設定で色・綴じ・見開き・ノンブルを決める

    ページ設定で、表現色(モノクロ・グレー・カラー)、綴じ、見開きで作るかどうか、ノンブルを決めます。表紙と扉は「表紙を足す」「扉を足す」で加えます。

  3. 3ネームで構成を確かめる

    章を開いて「この章を漫画にする」で、どこまで(ネームまで/清書まで/最後まで)を選びます。ネームの絵を棒人形(無料)にすると、構成を無料で何度でも試せます。自動で組まれたページ数は予定と違うことがあるので、台割と見比べます。

  4. 4キャラを固定して作画し、吹き出しを置く

    設定画を作って固定すると、全ページで同じ顔・髪・服で描かれます。吹き出しは縦書きで置かれ、ルビも付けられます。直したいコマは「このコマを直す」で直します。

  5. 5白黒原稿はトーン化して確かめる

    白黒の本文は「トーン化(2値化+網点)」で網点にし、「トーン化して見る」で書き出しと同じ見た目を確かめます。グレーのまま2値にすると、灰色の部分が潰れることがあるためです。

    トーン化した白黒の漫画原稿
  6. 6入稿先に合わせて書き出す

    書き出しタブで、TIFF(入稿・600dpi 2値)、トンボと裁ち落としを付けたPDF、レイヤー付きPSDなどから、入稿先が受け付ける形式を選びます。PSDはセリフが文字のまま残るので、CLIP STUDIOなどで仕上げ直せます。

    漫画の書き出しの形式を選ぶパネル

手描きの原稿と混ぜる

表紙だけ自分で描きたい、一部のページは手描きにしたい、という場合は、CLIP STUDIOやPhotoshopで描いた原稿をPSD(またはTIFF)で取り込めます。レイヤー付きのまま漫画のページとして入るので、AIで作ったページと同じ本にまとめられます。.clipファイルは、先にクリスタでPSDかTIFFに書き出してから取り込みます。

CLIP STUDIOやPhotoshopのPSDを取り込む画面

告知画像とお品書き

新刊ができたら、表紙の絵から告知カードを作れます。テンプレートの「新作告知カード」は、タイトル・キャッチ・公開日を一目で伝える横長(1200×675)の画像です。宣伝キットを使えば、試し読みカードや投稿文もまとめて作れます。

イベントで使うお品書きやポスターは、デザイン編集で作れます。デザイン編集はフルコースとチーム・法人のプランの機能です。

  • 新刊の告知カードの見本

    新刊の告知カード

    表紙の絵から、SNSに出す横長の告知画像を作ります。

    この見本で作る

よくある質問

印刷所にそのまま入稿できますか?

TIFF(600dpi 2値)とトンボ付きPDFで書き出せます。ただし仕上がりサイズ・塗り足し・カラーモードなどの入稿仕様は印刷所ごとに違うので、書き出す前に入稿先の入稿ガイドを確かめてください。

ページ数はいくつにすればいいですか?

表紙を含めた総ページ数で考えます。綴じ方によっては4の倍数にそろえる必要があるので、印刷所の規定を確かめてください。迷ったら、16・24・32ページの型から始めると台割まで決まります。

二次創作の同人誌にも使えますか?

スタジオはオリジナル作品づくりのための道具です。既存の作品のキャラクターや実在の人物の名前・見た目を使ったものは作れないことがあります。

小説の同人誌も作れますか?

小説の本は、スタジオで書いた作品をEPUB(ルビつき)やDOCXで書き出して、組版に回せます。

この記事で確かめたページ

  1. AI BunCho 使い方:ページ漫画 bun-cho.work・一次情報
  2. AI BunCho 使い方:漫画の書き出し(PNG・PDF・TIFF・PSD) bun-cho.work・一次情報
  3. AI BunCho 使い方:吹き出し・縦書き・ルビ・トーン bun-cho.work・一次情報
  4. 同人作家の方へ(用途別ページ) bun-cho.work・一次情報

機能・料金・画面は2026年10月12日時点のものです。変わることがあるので、最新の内容は使い方・料金のページで確かめてください。画像はAI BunChoの実際の画面と、スタジオで作った見本です。

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