「君の話」本予告と主題歌が公開、記憶の謎と恋愛をつなぐ構成を考える
11月27日公開の映画「君の話」で、主題歌を使った本予告と本ビジュアルが披露されました。記憶を消した主人公が、知らないはずの相手との記憶に戸惑う物語です。今回の予告で示された情報の順序を手がかりに、設定の謎と人物への共感を両立させる構成を、書き手の視点で考えます。
事実確認できたこと
三秋縋の小説を映画化、本予告とビジュアルを公開
映画「君の話」は11月27日に公開予定です。三秋縋の同名小説をもとにした純愛作品で、北村匠海が千尋役、出口夏希が灯花役を担当します。今回、主題歌を組み込んだ本予告と本ビジュアルが発表されました。ビジュアルには、冬の屋外で千尋が灯花を背後から抱き寄せる場面が使われています。
脚本を担当するのは、「恋せぬふたり」や「虎に翼」を手がけた吉田恵里香です。監督は「やがて海へと届く」の中川龍太郎が務めます。共演者として佐野晶哉、宮﨑優、原田泰造らが参加し、佐野は千尋と同じ大学に通う江森を演じます。予告には、千尋が江森と並んで歩く姿も収められています。
知らない相手との記憶から、二人の時間へ
予告の冒頭に映るのは、夕暮れの海辺で互いを見る千尋と灯花です。千尋はつらい過去を忘れようと、記憶を消すための薬を服用しています。ところが、面識がないはずの灯花を幼なじみとして覚えており、その記憶は本人の意思に反して埋め込まれたものでした。さらに、記憶だけの存在と思っていた灯花が実際に姿を見せ、千尋は現実との区別に迷います。
その後の予告では、灯花との交流を通じて千尋の孤独が和らいでいく様子が描かれます。二人が部屋で向き合う場面や水族館で視線を交わす場面などが続き、千尋にも笑顔が見られるようになります。一方、灯花に秘密があることを示す言葉の後には、彼女が日記を書く姿や、千尋が無人の部屋を見る場面が置かれています。
主題歌は映画のために制作された「本と彗星」
主題歌に選ばれたのは、Mrs. GREEN APPLEの「本と彗星」です。9月30日発売のアルバム「POPS」に入っている曲で、今回、この映画に向けて制作されたことが明かされました。作詞と作曲を担った大森元貴は、愛した人や物を、本物かどうかにかかわらず自分の内側にしまい、その蓄積によって大人になるという考えを説明しています。
北村は大森から直接連絡を受け、撮影の際に何を大切にしていたかを伝えたと述べています。完成した曲については、原作と映画の要素を受け止め、作品を見た後に残る感覚を形にしてくれたと評価しました。出口は完成した本編で曲を初めて聴き、千尋と灯花の気持ちや、撮影時に感じた二人の時間を重ねて受け止めたと語っています。
分析編集部の見方
ここからは、上の事実をもとにした編集部の考察です。
謎の説明だけでなく、関係が変わる場面を挟む
創作の参考にするなら、予告で示された「記憶への疑問」「相手との交流」「秘密の気配」という情報の並びに注目できます。特殊な設定を先に説明するだけでは、読者が仕組みの理解に集中し、人物の感情を追いにくくなることがあります。自作のあらすじでも、主人公が何を知らないのかを示した後に、その相手と過ごすことで何が変わるのかを一文加えると、謎を解く理由と関係を守りたい理由を並べて提示できます。
場面を設計するときは、出来事の一覧とは別に、主人公の反応の変化を書き出してみましょう。たとえば、最初は相手を疑って会話を避け、次には自分から声をかける、といった小さな行動差です。秘密の存在を示す場面の前にこうした変化を積めば、読者は真相だけでなく、その関係がどうなるかにも関心を持ちやすくなります。結末を伏せる紹介文でも、設定の不思議さに加えて、主人公が得つつあるものを具体的に書く方法が使えます。
BunCho で試すなら
AIあらすじ生成(/synopsis)に、自作の主人公が抱える疑問、相手との交流で起きる行動の変化、後半で浮かぶ秘密の三点を入力し、結末を明かさない紹介用あらすじを作ってみましょう。出力を見比べ、設定の説明ばかりになっていないか、相手と過ごす時間が主人公にとってなぜ大切なのかが伝わるかを確認します。選んだ案をスタジオ(/ai-studio)に持ち込み、主人公の態度が変わる場面を一つ下書きして、あらすじに書いた感情の変化を行動で示せるか試してください。
よくある疑問
映画「君の話」の原作と公開日は?
原作は三秋縋の同名小説です。映画は11月27日に公開予定で、北村匠海と出口夏希が千尋と灯花を演じます。
主題歌はどの曲で、どこに収録されていますか?
Mrs. GREEN APPLEの「本と彗星」です。映画のために制作された曲で、9月30日発売のアルバム「POPS」に収録されています。
確認に使った資料
- 北村匠海×出口夏希『君の話』本予告公開 主題歌はMrs. GREEN APPLEが書き下ろし realsound.jp・2026-10-12
発表・報道で確認できた事実と、編集部の分析を分けて書いています。情報は2026年10月12日時点のものです。